第10章 インスタンスの管理

インスタンスのサイズ変更やインスタンスの退避など、インスタンスの管理操作を実行することができます。管理操作の全リストについては、インスタンス管理の操作 を参照してください。

10.1. インスタンスのリサイズ

インスタンスのメモリーまたは CPU 数の増減が必要な場合、インスタンスのサイズを変更できます。インスタンスのサイズを変更するには、必要な容量を持つインスタンス用の新規フレーバーを選択します。インスタンスのサイズを変更すると、インスタンスは再ビルドされ再起動します。

手順

  1. サイズ変更するインスタンスの名前または ID を取得します。

    $ openstack server list
  2. インスタンスのサイズ変更に使用するフレーバーの名前または ID を取得します。

    $ openstack flavor list
  3. インスタンスのサイズを変更します。

    $ openstack server resize --flavor <flavor> \
      --wait <instance>
    • <flavor> を、ステップ 2 で取得したフレーバーの名前または ID に置き換えてください。
    • <instance> を、サイズを変更するインスタンスの名前または ID に置き換えてください。
    注記

    サイズ変更には時間がかかる場合があります。インスタンスの電源がオフになり、インスタンスのサイズが変更される前に、インスタンスのオペレーティングシステムは制御されたシャットダウンを実行します。この間、インスタンスのステータスは RESIZE になります。

    $ openstack server list
    +----------------------+----------------+--------+----------------------------+
    | ID                   | Name           | Status | Networks                                |
    +----------------------+----------------+--------+----------------------------+
    | 67bc9a9a-5928-47c... | myCirrosServer | RESIZE | admin_internal_net=192.168.111.139    |
    +----------------------+----------------+--------+----------------------------+
  4. サイズ変更が完了すると、インスタンスのステータスが VERIFY_RESIZE に変わります。ここで、サイズ変更を確認するか、元に戻す必要があります。

    • サイズ変更を確認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ openstack server resize confirm <instance>
    • サイズ変更を元に戻すには、以下のコマンドを入力します。

      $ openstack server resize revert <instance>

      インスタンスは元のフレーバーに戻され、ステータスは ACTIVE に変わります。

注記

設定した時間枠内で確認しないと、自動的にインスタンスのサイズ変更を確認するようにクラウドが設定されている場合があります。