第5章 インスタンスの作成

インスタンスを作成する前に、その他の Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) のコンポーネント (フレーバー、ブートソース、ネットワーク、キーペア、セキュリティーグループなど) が利用できる状態でなければなりません。これらのコンポーネントは、インスタンスの作成に使用され、デフォルトでは提供されません。

インスタンスの作成時に、インスタンスに必要なブート可能なオペレーティングシステムが含まれるブートソース、インスタンスに必要なハードウェアプロファイルを持つフレーバー、インスタンスを接続するネットワーク、およびデータボリュームや一時ストレージなどの必要な追加のストレージを選択します。

注記

インスタンスの作成時に、Compute (nova) サービスはインスタンスの名前を使用して、メタデータサービスおよびコンフィグドライブにインスタンスの有効なホスト名を生成します。Compute サービスは、すべてのピリオド (.) およびダッシュ (-) を除く英数字以外の文字を削除し、インスタンス名から有効な DNS ラベルを生成します。これにより、英数字とダッシュ (-) だけで設定されるホスト名が作成されます。したがって、Compute サービスはホスト名の生成時にピリオド (.) を置き換えるので、インスタンス名を FQDN として指定することはできません。

5.1. 前提条件

  • ブートソースとして必要なイメージまたはボリュームが利用できる。

  • 必要な CPU の数、メモリー、およびストレージ容量を指定するフレーバーが利用可能である。フレーバーの設定は、選択したイメージで指定されたディスクおよびメモリーサイズの最小要件を満たす必要があります。そうでないと、インスタンスの起動に失敗します。
  • 必要なネットワークが利用可能である。ネットワークの作成方法についての詳細は、Networking GuideCreating a networkを参照してください。