5.2. Bare Metal Provisioning サービスでのポートグループの設定
ベアメタルノード向けのポートグループ機能は、本リリースでは テクノロジープレビュー として提供しているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト目的にのみご利用いただく機能で、実稼働環境にデプロイすべきではありません。テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、対象範囲の詳細 を参照してください。
ポートグループ (ボンディング) の機能により、複数のネットワークインターフェイスを単一のボンディングされたインターフェイスに統合することができます。ポートグループの設定は常に、個別のポート設定に優先します。
ポートグループに物理ネットワークがある場合には、そのポートグループ内の全ポートに同じ物理ネットワークを使用すべきです。Bare Metal Provisioning サービスは、configdrive
を使用してインスタンスでのポートグループの設定をサポートしています。
Bare Metal Provisioning サービス API バージョン 1.26 は、ポートグループの設定をサポートしています。前提条件
- Bare Metal Provisioning サービスが含まれるオーバークラウドのデプロイメントが正常に完了していること。詳細は、Deploying an overcloud with the Bare Metal Provisioning service を参照してください。
5.2.1. 手動によるスイッチ上のポートグループの設定
ベアメタルのデプロイメントでポートグループを設定するには、スイッチ上でポートグループを手動設定する必要があります。スイッチによって名前が異なる場合があるため、スイッチ上のモードとプロパティーが、ベアメタル側のモードとプロパティーに対応している状態にする必要があります。
iPXE を使用してデプロイメントを起動する必要がある場合、プロビジョニングとクリーニングにはポートグループを使用できません。
ポートグループのフォールバック機能により、接続でエラーが発生した際に、1 つのポートグループ内の全ポートを個々のスイッチポートにフォールバックさせることができます。スイッチがポートグループのフォールバックをサポートしているかどうかに応じて、--support-standalone-ports
と --unsupport-standalone-ports
のオプションを使用することができます。
前提条件
- Bare Metal Provisioning サービスが含まれるオーバークラウドのデプロイメントが正常に完了していること。詳細は、Deploying an overcloud with the Bare Metal Provisioning service を参照してください。
5.2.2. Bare Metal Provisioning サービスでのポートグループの設定
複数のネットワークインターフェイスを単一の ボンディングインターフェイス に統合するポートグループを作成します。
前提条件
- Bare Metal Provisioning サービスが含まれるオーバークラウドのデプロイメントが正常に完了していること。詳細は、Deploying an overcloud with the Bare Metal Provisioning service を参照してください。
手順
ポートグループが属する先のノード、その名前、アドレス、モード、プロパティー、スタンドアロンポートへのフォールバックをサポートするかどうかを指定して、ポートグループを作成します。
# openstack baremetal port group create --node NODE_UUID --name NAME --address MAC_ADDRESS --mode MODE --property miimon=100 --property xmit_hash_policy="layer2+3" --support-standalone-ports
また、
openstack baremetal port group set
コマンドを使用してポートグループを更新することもできます。アドレスを指定しない場合には、デプロイされるインスタンスのポートグループアドレスは OpenStack Networking のポートと同じになります。neutron ポートを接続しないと、ポートグループの設定は失敗します。
インターフェイスの接続中には、ポートグループの優先度はポートよりも高くなるので、最初に使用されます。現在、インターフェイスの接続要求で、ポートグループとポートのどちらを優先するかを指定することはできません。ポートのないポートグループは無視されます。
注記ポートグループは、手動でスタンドアロンモードに設定する必要があります。そのためには、イメージ内で設定するか、
configdrive
を生成してノードのinstance_info
に追加します。ポートグループの設定が機能するには、cloud-init
バージョン 0.7.7 以降を使用している必要があります。ポートをポートグループに関連付けます。
ポートの作成中
# openstack baremetal port create --node NODE_UUID --address MAC_ADDRESS --port-group test
ポートの更新中
# openstack baremetal port set PORT_UUID --port-group PORT_GROUP_UUID
cloud-init
対応のイメージまたはボンディングをサポートしているイメージを提供することにより、インスタンスを起動します。ポートグループが適切に設定されているかを確認するには、以下のコマンドを実行します。
# cat /proc/net/bonding/bondX
X
は、cloud-init
が設定済みの各ポートグループに対して自動生成する番号です。0
で始まり、ポートグループを設定するたびに 1 つずつ増えます。