6.10. 無効化されたサービスの有効化

一部のサービスはデフォルトで無効化されています。これらのサービスは、overcloud-resource-registry-puppet.j2.yaml ファイルで null 操作 (OS::Heat::None) として登録されます。たとえば、Block Storage のバックアップサービス (cinder-backup) は無効化されています。

  OS::TripleO::Services::CinderBackup: OS::Heat::None

このサービスを有効化するには、puppet/services ディレクトリー内の対応する heat テンプレートにリソースをリンクする環境ファイルを追加します。一部のサービスには、environments ディレクトリー内に事前定義済みの環境ファイルがあります。たとえば、Block Storage のバックアップサービスは、以下のような内容を含む environments/cinder-backup.yaml ファイルを使用します。

手順

  1. CinderBackup サービスを cinder-backup 設定を含む heat テンプレートにリンクする環境ファイルにエントリーを追加します。

    resource_registry:
      OS::TripleO::Services::CinderBackup: ../podman/services/pacemaker/cinder-backup.yaml
    ...

    このエントリーにより、デフォルトの null 操作のリソースが上書きされ、これらのサービスが有効になります。

  2. openstack overcloud deploy コマンドの実行時に、この環境ファイルを指定します。

    $ openstack overcloud deploy --templates -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/cinder-backup.yaml