第2章 アンダークラウドのプランニング

2.1. コンテナー化されたアンダークラウド

アンダークラウドは、最終的な Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 環境 (オーバークラウドと呼ばれる) の設定、インストール、および管理をコントロールするノードです。アンダークラウド自体は、コンテナー化された OpenStack Platform コンポーネントを使用して、director と呼ばれるツールセットを作成します。この場合、アンダークラウドはレジストリーソースからコンテナーイメージのセットをプルし、コンテナーの設定を生成し、各 OpenStack Platform サービスをコンテナーとして実行します。その結果、アンダークラウドによりコンテナー化されたサービスのセットが提供され、このサービスをオーバークラウドの作成および管理用ツールセットとして使用することができます。

アンダークラウドおよびオーバークラウドの両方でコンテナーが使用されているので、どちらも同じアーキテクチャーを使用してコンテナーをプル、設定、および実行します。このアーキテクチャーは、OpenStack Orchestration サービス (heat) をベースにノードをプロビジョニングし、Ansible を使用してサービスおよびコンテナーを設定します。heat および Ansible に関する知識を習得していると、異常発生時のトラブルシューティングに役立ちます。