1.2. 要件

本ガイドは 、『director のインストール と使用方法』ガイドの補足情報を提供します。

オーバークラウドと共にコンテナー化された Ceph Storage クラスターをデプロイする前に、お使いの環境に以下の設定が含まれている必要があります。

  • Red Hat OpenStack Platform director をインストールしたアンダークラウドホスト。「 director のインストール 」を参照してください。
  • Red Hat Ceph Storage に推奨される追加のハードウェア。推奨されるハードウェアの詳細は、『Red Hat Ceph Storage Hardware Guide』を参照してください。
重要

Ceph Monitor サービスは、オーバークラウドのコントローラーノードにインストールされるので、パフォーマンスの問題を避けるために十分なリソースを提供する必要があります。お使いの環境のコントローラーノードが、最低でも 16 GB のメモリーおよび Ceph monitor データ用にソリッドステートドライブ (SSD) ストレージを使用するようにしてください。中/大容量の Ceph ストレージでは、Ceph monitor データ用に少なくとも 500 GB のストレージを確保してください。クラスターが不安定になった際の levelDB サイズの増大を防ぐためには、この容量が必要です。

Red Hat OpenStack Platform director を使用して Ceph Storage ノードを作成する場合は、以下の要件に注意してください。

1.2.1. Ceph Storage ノードの要件

Ceph Storage ノードは、Red Hat OpenStack Platform 環境でオブジェクトストレージを提供する役割を果たします。

配置グループ (PG)
デプロイメントの規模によらず、動的で効率的なオブジェクトの追跡を容易に実施するために、Ceph では配置グループが使用されています。OSD の障害やクラスターのリバランスの際には、Ceph は配置グループおよびその内容を移動または複製することができるので、Ceph クラスターは効率的にリバランスおよび復旧を行うことができます。director が作成するデフォルトの配置グループ数が常に最適とは限らないので、実際の要件に応じて正しい配置グループ数を計算することが重要です。配置グループの計算ツールを使用して、正しい配置グループ数を計算することができます (Placement Groups (PGs) per Pool Calculator を参照)。
プロセッサー
Intel 64 または AMD64 CPU 拡張機能をサポートする 64 ビット x86 プロセッサー。
メモリー
一般的には、OSD ホスト毎に 16 GB の RAM をベースとし、さらに OSD デーモン毎に 2 GB の RAM を追加することを推奨します。
ディスクのレイアウト

サイズはストレージ要件によって異なります。Red Hat では、Ceph Storage ノードの構成には、以下のレイアウト例に示すように 3 つ以上のディスクを含めることを推奨します。

  • /dev/sda: ルートディスク。director は、主なオーバークラウドイメージをディスクにコピーします。ディスクに最小 40 GB の空きディスク領域があることを確認します。
  • /dev/sdb: ジャーナルディスク。このディスクは、Ceph OSD ジャーナル向けにパーティションに分割されます。たとえば、/dev/sdb1/dev/sdb2、および /dev/sdb3 のようになります。ジャーナルディスクは、通常システムパフォーマンスの向上に役立つソリッドステートドライブ (SSD) です。
  • /dev/sdc 以降: OSD ディスク。ストレージ要件で必要な数のディスクを使用します。

    注記

    Red Hat OpenStack Platform director は ceph-ansible を使用しますが、Ceph Storage ノードのルートディスクへの OSD インストールには対応しません。したがって、サポートされる Ceph Storage ノードには少なくとも 2 つのディスクが必要になります。

ネットワークインターフェースカード
最小 1 枚の 1 Gbps ネットワークインターフェースカード (ただし、Red Hat では実稼働環境の場合には最低でも NIC を 2 枚使用することを推奨)。タグ付けされた VLAN トラフィックを委譲する場合や、ボンディングインターフェース向けには、追加のネットワークインターフェースを使用します。Red Hat では、特に大量のトラフィックを提供する OpenStack Platform 環境を構築する場合には、ストレージノードに 10 Gbps インターフェースを使用することを推奨しています。
電源管理
各コントローラーノードには、Intelligent Platform Management Interface (IPMI) 機能などのサポート対象の電源管理インターフェースがサーバーのマザーボードに搭載されている必要があります。