3.5. オーバークラウドでの Ironic イントロスペクションの有効化

ベアメタルのイントロスペクションを有効にするには、以下のファイルの両方をデプロイコマンドに追加します。

OVN を使用するデプロイメントの場合
  • ironic-overcloud.yaml
  • ironic-inspector.yaml
OVS を使用するデプロイメントの場合
  • ironic.yaml
  • ironic-inspector.yaml

これらのファイルは、/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/services ディレクトリーにあります。以下の例を使用して、実際の環境に対応する ironic インスペクターの設定の詳細情報を追加します。

parameter_defaults:
  IronicInspectorSubnets:
    - ip_range: 192.168.101.201,192.168.101.250
  IPAImageURLs: '["http://192.168.24.1:8088/agent.kernel", "http://192.168.24.1:8088/agent.ramdisk"]'
  IronicInspectorInterface: 'br-baremetal'

IronicInspectorSubnets

このパラメーターには複数の IP 範囲を含めることができ、スパインおよびリーフの両方に使用することができます。

IPAImageURLs

このパラメーターには、IPA カーネルおよび ramdisk に関する詳細が含まれます。多くの場合、アンダークラウドで使用するイメージと同じものを使用することができます。このパラメーターを省略する場合には、各コントローラーに代わりの URL を設定してください。

IronicInspectorInterface

このパラメーターを使用して、ベアメタルのネットワークインターフェースを指定します。

注記

コンポーザブル Ironic ロールまたは IronicConductor ロールを使用する場合には、ロールファイルの Ironic ロールに IronicInspector サービスを含める必要があります。

ServicesDefault:
  OS::TripleO::Services::IronicInspector