3.2. IPv6 を使用してベアメタルをプロビジョニングするためのアンダークラウド設定

重要

この機能は、本リリースでは テクノロジープレビュー として提供しているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト用途にのみご利用いただく機能で、実稼働環境にデプロイすべきではありません。テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、「対象範囲の詳細」を参照してください。

IPv6 ノードおよびインフラストラクチャーがある場合には、IPv4 ではなく IPv6 を使用するようにアンダークラウドおよびプロビジョニングネットワークを設定することができます。これにより、director は IPv6 ノードに Red Hat OpenStack Platform をプロビジョニングおよびデプロイすることができます。ただし、いくつかの考慮事項があります。

  • ステートフル DHCPv6 は、限られた UEFI ファームウェアセットでしか利用することができません。詳しい情報は、Bugzilla #1575026 を参照してください。
  • デュアルスタック IPv4/6 は利用できません。
  • tempest 検証が正しく動作しない可能性があります。
  • アップグレード時に IPv4 から IPv6 に移行することはできません。

undercloud.conf ファイルを変更して、Red Hat OpenStack Platform で IPv6 プロビジョニングを有効にします。

前提条件

手順

  1. サンプルの undercloud.conf ファイルをコピーするか、既存の undercloud.conf ファイルを変更します。
  2. undercloud.conf ファイルで以下のパラメーター値を設定します。

    1. NIC が Red Hat OpenStack Platform でステートフル DHCPv6 をサポートする場合は、ipv6_address_modedhcpv6-stateless または dhcpv6-stateful に設定します。ステートフルな DHCPv6 の可用性についての詳しい情報は、Bugzilla #1575026 を参照してください。
    2. アンダークラウドでプロビジョニングネットワークにルーターを作成する必要がない場合は、enable_routed_networkstrue に設定します。この場合、データセンタールーターはルーター広告を提供する必要があります。それ以外の場合は、この値を false に設定します。
    3. local_ip をアンダークラウドの IPv6 アドレスに設定します。
    4. アンダークラウドインターフェースのパラメーター undercloud_public_hostundercloud_admin_host に IPv6 アドレス設定を使用します。
    5. [ctlplane-subnet] セクションで、以下のパラメーターに IPv6 アドレス設定を使用します。

      • cidr
      • dhcp_start
      • dhcp_end
      • gateway
      • inspection_iprange
    6. [ctlplane-subnet] セクションで、dns_nameservers パラメーターにサブネットの IPv6 ネームサーバーを設定します。

      ipv6_address_mode = dhcpv6-stateless
      enable_routed_networks: false
      local_ip = <ipv6-address>
      undercloud_admin_host = <ipv6-address>
      undercloud_public_host = <ipv6-address>
      
      [ctlplane-subnet]
      cidr = <ipv6-address>::<ipv6-mask>
      dhcp_start = <ipv6-address>
      dhcp_end = <ipv6-address>
      dns_nameservers = <ipv6-dns>
      gateway = <ipv6-address>
      inspection_iprange = <ipv6-address>,<ipv6-address>