第6章 Load-balancing サービスの監視

負荷分散の動作を維持するには、ロードバランサー管理ネットワークを使用し、負荷分散のヘルスモニターを作成、変更、および削除できます。

6.1. 負荷分散管理ネットワーク

Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Load-balancing サービス (octavia) は、ロードバランサー管理ネットワーク と呼ばれるプロジェクトネットワークを介してロードバランサーを監視します。Load-balancing サービスを実行するホストには、ロードバランサー管理ネットワークに接続するためのインターフェイスが必要です。サポートされるインターフェイス設定は、neutron Modular Layer 2 プラグインと Open Virtual Network メカニズムドライバーの組み合わせ (ML2/OVN) または Open vSwitch メカニズムドライバーの組み合わせ (ML2/OVS) で機能します。他のメカニズムドライバーを使用するインターフェイスの使用はテストされていません。

デプロイメント時に作成されるデフォルトのインターフェイスは、デフォルトの統合ブリッジ br-int 上の内部 Open vSwitch (OVS) ポートです。これらのインターフェイスを、ロードバランサー管理ネットワークに割り当てられた実際の Networking サービス (neutron) ポートに関連付ける必要があります。

デフォルトでは、デフォルトインターフェイスの名前は、o-hm0 です。これらは、Load-balancing サービスホストの標準のインターフェイス設定ファイルで定義されます。RHOSP director は、デプロイメント時に Networking サービスポートおよび各 Load-balancing サービスホストのインターフェイスを自動的に設定します。ポート情報とテンプレートは、以下を含むインターフェイス設定ファイルの作成に使用されます。

  • IP およびネットマスクを含む IP ネットワークアドレス情報
  • MTU 設定
  • MAC アドレス
  • Networking サービスのポート ID

デフォルトの OVS の場合、Networking サービスのポート ID は追加データを OVS ポートに登録するのに使用されます。Networking サービスは、このインターフェイスをポートに属するものとして認識し、ロードバランサー管理ネットワーク上で通信できるように OVS を設定します。

デフォルトでは、RHOSP は、Load-balancing サービスコントローラーが TCP ポート 9443 で仮想マシンインスタンス (amphora) と通信できるようにするセキュリティーグループおよびファイアウォールルールを設定し、amphora からのハートビートメッセージが UDP ポート 5555 のコントローラーに到達できるようにします。メカニズムドライバーによっては、負荷分散サービスとロードバランサー間の通信を可能にするために、追加または代替要件が必要になる場合があります。