Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat OpenStack Platform

第1章 はじめに

本書には、Red Hat OpenStack Platform 環境を最新のメジャーバージョンにアップグレードし、そのバージョンのマイナーリリースで最新状態に維持するために役立つワークフローを記載しています。

本ガイドは、以下のバージョンのアップグレードパスを提供します。

古いオーバークラウドバージョン新しいオーバークラウドバージョン

Red Hat OpenStack Platform 12

Red Hat OpenStack Platform 13

1.1. ワークフローの概要

以下の表には、アップグレードのプロセスに必要なステップの概要をまとめています。

ステップ説明

環境の準備

アンダークラウドおよびオーバークラウドのコントローラーノードのデータベースおよび設定のバックアップを実行します。最新のマイナーリリースに更新します。環境を検証します。

アンダークラウドのアップグレード

アンダークラウドを OpenStack Platform 12 から OpenStack Platform 13 にアップグレードします。

コンテナーイメージの取得

OpenStack Platform 13 のサービス用のコンテナーイメージの場所が記載された環境ファイルを作成します。

オーバークラウドの準備

オーバークラウドの設定ファイルを OpenStack Platform 13 に移行するための適切なステップを実行します。

コントローラーノードのアップグレード

全コントローラーノードを同時に OpenStack Platform 13 にアップグレードします。

コンピュートノードのアップグレード

選択したコンピュートノードでアップグレードをテストします。テストが成功したら、全コンピュートノードをアップグレードします。

Ceph Storage ノードのアップグレード

全 Ceph Storage ノードをアップグレードします。これには、Red Hat Ceph Storage 3 のコンテナー化されたバージョンへのアップグレードも含まれます。

アップグレードの最終段階

コンバージェンスのコマンドを実行して、オーバークラウドスタックをリフレッシュします。