5.2. コントロールプレーンの復元
Fast Forward Upgrade を実施中にエラーが発生した場合には、「コントロールプレーンのバックアップ」に記載の手順により作成した ISO イメージを使用して、コントロールプレーンノードを以前に保存した状態にリストアすることができます。コントロールプレーンをリストアする場合には、状態の整合性を確保するために、すべてのコントロールプレーンノードを以前の状態にリストアする必要があります。
Red Hat は、Open vSwitch (OVS) およびデフォルトの Open Virtual Network (OVN) などのネイティブ SDN を使用する Red Hat OpenStack Platform のバックアップをサポートします。サードパーティーの SDN についての詳細は、サードパーティーの SDN ドキュメントを参照してください。
手順
- 各コントロールプレーンノードをシャットダウンします。次のステップに進む前に、コントロールプレーンノードが完全にシャットダウンされていることを確認します。
-
バックアッププロセス中に作成した ISO イメージを使用してコントロールプレーンノードをブートし、リストアします。ISO イメージは、バックアップノードの
/ctl_plane_backups
ディレクトリーにあります。 Relax-and-Recover ブートメニュー が表示されたら、Recover <CONTROL_PLANE_NODE> を選択します。<CONTROL_PLANE_NODE> をコントロールプレーンノードの名前に置き換えます。
以下のメッセージが表示されます。
Welcome to Relax-and-Recover. Run "rear recover" to restore your system! RESCUE <CONTROL_PLANE_NODE>:~ # rear recover
イメージのリストアがすぐに行われます。リストアが完了すると、コンソールは以下のメッセージを受信します。
Finished recovering your system Exiting rear recover Running exit tasks
コマンドラインインターフェイスが利用できる状態になったら、イメージのリストアプロセスは完了です。ノードの電源をオフにします。
RESCUE <CONTROL_PLANE_NODE>:~ # poweroff
ブートシーケンスを通常のブートデバイスに設定します。ノードをブートすると、以前の状態で再開されます。
サービスが正常に実行されていることを確認するには、pacemaker のステータスを確認します。
root
ユーザーとしてコントローラーにログインし、以下のコマンドを実行します。# pcs status
- オーバークラウドのステータスを確認するには、Tempest を使用します。Tempest の詳細は、OpenStack Integration Test Suite Guide の Configuring the OpenStack Integration Test Suite を参照してください。