Red Hat Training

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第2章 コンテナーイメージの取得および変更

コンテナー化されたオーバークラウドには、必要なコンテナーイメージを含むレジストリーへのアクセスが必要です。本章では、Red Hat OpenStack Platform 向けのコンテナーイメージを使用するためのレジストリーおよびオーバークラウドの設定の準備方法について説明します。

本ガイドには、オーバークラウドを設定してレジストリーを使用するさまざまなユースケースを記載しています。これらのユースケースのいずれかを試みる前に、イメージ準備コマンドの使用方法に習熟しておくことを推奨します。詳しくは、「コンテナーイメージの準備コマンドの使用方法」を参照してください。

2.1. レジストリーメソッド

Red Hat OpenStack Platform では、以下のレジストリータイプがサポートされています。

リモートレジストリー
オーバークラウドは、registry.redhat.io から直接コンテナーイメージをプルします。これは、初期設定を生成するための最も簡単な方法です。ただし、それぞれのオーバークラウドノードが Red Hat Container Catalog から各イメージを直接プルするので、ネットワークの輻輳が生じてデプロイメントが遅くなる可能性があります。また、Red Hat Container Catalog にアクセスするためのインターネットアクセスが全オーバークラウドノードに必要です。
ローカルレジストリー
アンダークラウドは、docker-distribution サービスを使用してレジストリーとして機能します。これにより、director は registry.redhat.io からプルしたイメージを同期し、それを docker-distribution レジストリーにプッシュすることができます。オーバークラウドを作成する際に、オーバークラウドはアンダークラウドの docker-distribution レジストリーからコンテナーイメージをプルします。この方法では、内部にレジストリーを保管することが可能なので、デプロイメントを迅速化してネットワークの輻輳を軽減することができます。ただし、アンダークラウドは基本的なレジストリーとしてのみ機能し、コンテナーイメージのライフサイクル管理は限定されます。
注記

docker-distribution サービスは、docker とは別に動作します。docker は、イメージを docker-distribution レジストリーにプッシュおよびプルするのに使用されますが、イメージをオーバークラウドに提供することはありません。オーバークラウドが docker-distribution レジストリーからイメージをプルします。

Satellite Server
Red Hat Satellite 6 サーバーを介して、コンテナーイメージの全アプリケーションライフサイクルを管理し、イメージを公開します。オーバークラウドは、Satellite サーバーからイメージをプルします。この方法は、Red Hat OpenStack Platform コンテナーを保管、管理、デプロイするためのエンタープライズ級のソリューションを提供します。

上記のリストから方法を選択し、レジストリー情報の設定を続けます。

注記

マルチアーキテクチャークラウドの構築では、ローカルレジストリーのオプションはサポートされません。