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4.4. RHBA-2018:2573: OpenStack Platform 13 のバグ修正と機能拡張アドバイザリー

本項に記載するバグは、アドバイザリー RHBA-2018:2573 で対応しています。このアドバイザリーについての詳しい情報は、RHBA-2018:2573 - Bug Fix Advisory を参照してください。

openstack-kuryr-kubernetes

コントローラーは Nodeport サービスをサポートしないので、ユーザーはそれらを作成すべきではありません。しかし、Nodeport サービスは一部の設定に存在し、そのためにコントローラーがクラッシュしていました。このようなクラッシュを予防するために、コントローラーは Nodeport サービスを無視するようになりました。

openstack-manila

今回の更新で、Dell-EMC Unity と VNX バックエンドでの Manila IPv6 エクスポートのロケーションおよびアクセスルールの使用がサポートされるようになりました。

openstack-manila-ui

以前のリリースでは、manila-ui プラグイン用の設定ファイルがコピーされていませんでした。そのため、Dashboard で manila のパネルが表示されませんでした。今回の更新で、manila-ui 用の設定ファイルをすべて必要な場所にコピーする手順が含まれるようになりました。ユーザーが Dashboard を有効化すると manila のパネルが表示されます。

openvswitch

以前のリリースでは、OVN ポートの作成時間は、システムに存在するポートの数が多いほど長くかかっていました。現在、この作成時間は、クラウド内のポート数に拘らず、一定となりました。

python-eventlet

以前のリリースでは、python-eventlet UDP アドレスの処理で問題があり、一部の IPv6 アドレスの処理が正しく行われない場合がありました。その結果、UDP 経由で DNS 応答を受信すると、python-eventlet はその応答を無視して、数秒間停滞し、パフォーマンスに深刻な影響を与えていました。今回のリリースでは、この問題は解決しています。

以前のリリースでは、eventlet のバグにより、nameservers を設定していないシステム (または nameservrs が到達不可能なシステム) と、名前解決で hosts ファイルのみに依存していたシステムで、インスタンスのブート時に遅延が発生していました。これは、IPv4 ホストだけが指定されている場合でも IPv6 エントリーの解決を試みていたためです。今回の修正により、hosts ファイルに少なくともエントリーが 1 つある場合には、eventlet はネットワークの解決の使用を試みずに直ちに応答を返すようになりました。

python-oslo-policy

以前のリリースでは、neutron でポリシーチェックが実行されるたびにポリシーファイルが再読み込み/再評価されていました。ポリシーファイルが再評価されると、管理者以外のユーザーによる API 操作が大幅に遅くなります。今回の更新により、ポリシーファイルの状態が保存されるようになったため、ルールが変更された場合にのみファイルが再読み込みされます。管理者以外のユーザーによる Neutron API の操作は迅速に解決するようになりました。

python-proliantutils

HP Gen10 サーバー上での複数の Sushy オブジェクト作成に伴う問題が原因で、HPE Gen10 サーバーは ID が /redfish/v1/Systems/1 のシステムにアクセスする際に整合性のある応答を提供しませんでした。Sushy のデフォルト認証メソッドであるセッションベースの認証を使用する代わりに、Sushy オブジェクトの作成時に Basic 認証を使用します。これにより、電源状態のリクエストの問題が解決されます。

ironic-dbsync ユーティリティーが ironic ドライバーの読み込みを試みて、ドライバーが proliantutils.ilo クライアントモジュールをインポートした場合には、proliantutils ライブラリーがすべての pysnmp MIB の読み込みを試みていました。読み取り不可能な CWD 内で ironic-dbsync プロセスが実行されている場合には、pysnmp は CWD 内の MIB の検索を試みる際に操作が失敗していました。このために、デプロイメント内の ironic-dbsync.log に Unable to load classic driver fake_drac: MIB file pysnmp_mibs/CPQIDA-MIB.pyc access error: [Errno 13] Permission denied: 'pysnmp_mibs': MibLoadError: MIB file pysnmp_mibs/CPQIDA-MIB.pyc access error: [Errno 13] Permission denied: 'pysnmp_mibs'というエラーメッセージが表示されていました。proliantutils の更新によって、モジュールのインポート時に pysnmp は全 MIB を読み込まないようになりました。これにより、アプリケーションにより明示的に要求される前に MIB の検索を試みる状況が防がれるようになりました。

rhosp-release

古いイメージのパッケージを削除する際には, ポストスクリプレットがイメージパッケージのシンボリックリンクを間違って更新する場合がありました。このスクリプレットは更新され、シンボリックリンクの修正に使用されるスクリプトを呼び出すようになりました。