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3.6. Red Hat OpenStack Platform 13 メンテナーンスリリース (2019 年 3 月 13 日)
本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨になった機能について記載します。
3.6.1. 機能拡張
Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースでは、以下の機能拡張が提供されています。
BZ#1636496
今回の更新により、以下のパラメーターを使用して、バックエンドメンバーおよびフロントエンドクライアントのデフォルトの Octavia タイムアウトを設定できるようになりました。
-
OctaviaTimeoutClientData
: フロントエンドクライアントの停止状態タイムアウト -
OctaviaTimeoutMemberConnect
: バックエンドメンバーの接続タイムアウト -
OctaviaTimeoutMemberData
: バックエンドメンバーの停止状態タイムアウト -
OctaviaTimeoutTcpInspect
: コンテンツの検査用に TCP パケットを待機する時間
これらすべてのパラメーターの値は、ミリ秒単位です。
BZ#1636895
今回の更新により、IPv6 アドレスにトンネルエンドポイントを作成できるようになりました。
BZ#1650576
以前のリリースでは、OpenDaylight のパッケージングでは OpenDaylight log_pattern
のデフォルト値が使用され、PaxOsgi アペンダーが含まれていました。これらのデフォルト値が常にすべてのデプロイメントに適する訳ではなく、カスタムの値を設定することが望ましいこともあります。
今回の更新により、puppet-opendaylight
に 2 つの設定変数が追加されています。
-
log_pattern
: この変数を使用して、OpenDaylight ロガー log4j2 で使用するログパターンを設定します。 -
enable_paxosgi_appender
: このブール値フラグを使用して、PaxOsgi アペンダーを有効または無効にします。
puppet-opendaylight
では、OpenDaylight のデフォルト値も変更されています。puppet-opendaylight
を使用するデプロイメントは、以下に示す新しいデフォルト値を持ちます。
-
log_pattern
: %d{ISO8601} | %-5p | %-16t | %-60c{6} | %m%n -
enable_paxosgi_appender
: false
新たな変数設定オプション
log_pattern
ログ記録に使用するログパターンを指定する文字列
デフォルト:
%d{ISO8601} | %-5p | %-16t | %-60c{6} | %m%n
有効なオプション: 有効な log4j2 パターンである文字列
enable_paxosgi_logger
ログ記録に PaxOsgi アペンダーを有効にするかどうかを指定するブール値
enable_paxosgi_logger
変数を有効にする場合、追加機能を使用するためにログパターンも変更する必要があります。log_pattern
変数を変更し、PaxOsgi トークンが含まれるパターンを含めます。たとえば、log_pattern
変数を以下の値が含まれる文字列に設定します。'%X{bundle.id} - %X{bundle.name} - + %X{bundle.version}'
log_pattern
変数を編集しない場合、PaxOsgi アペンダーは有効で動作を続けますが、ログ記録に追加機能は使用されません。たとえば、
enable_paxosgi_logger
変数をtrue
に設定し、log_pattern
変数を以下の値に設定します。'%d{ISO8601} | %-5p | %-16t | %-32c{1} | %X{bundle.id} - %X{bundle.name} - %X{bundle.version} | %m%n'
デフォルト:
false
有効なオプション: ブール値
true
およびfalse