Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat OpenStack Platform

3.2. デプロイメントに関する考慮事項

小規模なスケールでデプロイメントコマンドを検証する

  • 3 つ以上のコントローラーノード、1 つのコンピュートノード、および 3 つの Ceph Storage ノードで設定される小規模な環境をデプロイします。この設定を使用して、すべての heat テンプレートが正しいことを確認することができます。ノードをさらに追加すると、デプロイにかかる時間が長くなるため、この推奨ノードレイアウトとその他のノード種別を使用して、Heat テンプレートに問題が存在するかどうかを確認することができます。

同時にプロビジョニングされるノードの数を制限します。

  • Red Hat は、32 ノードを同時にデプロイすることを推奨します。32 は、平均的なエンタープライズレベルのラックユニット内に収まる一般的なサーバーの量です。これにより、平均の 1 つのラックを同時にデプロイできます。デプロイメントでの問題を診断するために必要なデバッグを最小限にするには、一度に 50 を超えるノードをデプロイしないでください。より多くのノードをデプロイすることに気づいた場合は、Red Hat は最大 100 ノードを同時に成功した状態でテストしました。

未使用の NIC を無効にする

  • デプロイ中にオーバークラウドに未使用の NIC がある場合には、NIC 設定テンプレートで未使用のインターフェイスを定義して、インターフェイスを use_dhcp: false および defroute: false に設定する必要があります。これを行わないと、イントロスペクションおよびスケーリング操作中にルーティングの問題および IP の割り当ての問題が発生します。デフォルトでは、NIC は BOOTPROTO=dhcp を設定します。つまり、未使用のオーバークラウド NIC は、PXE プロビジョニングに必要な IP アドレスを消費します。これにより、ノードで利用可能な IP アドレスのプールが減少する場合があります。

未使用の ironic ノードの電源をオフにする

  • メンテナーンスモードで未使用の ironic ノードの電源をオフにしてください。Red Hat は、以前のデプロイメントからのノードが電源オンの状態でメンテナーンスモードのままになるケースを特定しています。これは、クリーニングに失敗したノードがメンテナーンスモードになる OpenStack Bare Metal (ironic)の自動クリーニングで発生する可能性があります。ironic はメンテナーンスモードのノードの電源状態を追跡しないため、ironic は電源状態を誤ってオフとして報告します。これにより、進行中のデプロイメントで問題が発生する可能性があります。デプロイメントの失敗後に再デプロイする場合には、ノードの電源管理デバイスを使用して未使用のノードの電源をオフにしてください。