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2.3. ML2/OVN でのカスタムロールのデプロイ

デフォルトの RHOSP ML2/OVN デプロイメントでは、ML2/OVN コンポーザブルサービスはコントローラーノード上で実行されます。オプションとして、専用のネットワーカーノードで OVN コンポーザブルサービスを実行する、Networker 等のサポートされているカスタムロールを使用することができます。

独自のカスタムロールを生成することもできます。

前提条件

手順

  1. アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインし、source コマンドで stackrc ファイルを読み込みます。

    $ source stackrc
  2. デプロイメントに適したカスタムロールファイルを選択します。たとえば、Networker ロールの場合は Networker.yaml を選択します。そのままでご自分のニーズに適する場合には、直接デプロイコマンドで使用します。あるいは、他のカスタムロールファイルを組み合わせる独自のカスタムロールファイルを生成することもできます。
  3. (オプション) これらのカスタムロールファイルの 1 つと他のカスタムロールファイルを組み合わせる新しいカスタムロールデータファイルを生成します。roles_data ファイルの作成 の手順に従います。デプロイメントに応じて、適切なソー出力ルファイルを含めます。
  4. (オプション) ロール用の特定のノードを特定するには、特定のハードウェアフレーバーを作成して特定のノードにフレーバーを割り当てることができます。次に、環境ファイルを使用してロールのフレーバーを定義し、ノード数を指定します。詳細については、新規ロールの作成 の例を参照してください。
  5. デプロイメントに適した環境ファイルを作成します。たとえば、Networker ロールの場合は、neutron-ovn-dvr-ha.yaml という名前のファイルを作成します。
  6. デプロイメントに適するように、以下の設定を含めます。たとえば、Networker ロールの場合は、以下の設定を追加します。

    ControllerParameters:
        OVNCMSOptions: ""
    ControllerSriovParameters:
            OVNCMSOptions: ""
    NetworkerParameters:
        OVNCMSOptions: "enable-chassis-as-gw"
  7. オーバークラウドをデプロイします。-e オプションを使用して、環境ファイルをデプロイメントコマンドに追加します。-r オプションを使用して、カスタムロールデータファイルをデプロイメントコマンドに追加します。(例: -r Networker.yaml または -r mycustomrolesfile.yaml)。

検証手順

  1. ovn_metadata_agent がコントローラーノードおよびネットワーカーノードで実行されていることを確認します。

    [heat-admin@controller-0 ~]$ sudo docker ps | grep ovn_metadata

    以下の例のような出力が表示されるはずです。

    a65125d9588d  undercloud-0.ctlplane.localdomain:8787/rh-osbs/rhosp13-openstack-neutron-metadata-agent-ovn:13.1_20200813.1  kolla_start           23 hours ago  Up 21 hours ago         ovn_metadata_agent
  2. OVN サービスが設定されたコントローラーノードまたは専用のネットワーカーノードが OVS のゲートウェイとして設定されていることを確認します。

    [heat-admin@controller-0 ~]$ sudo ovs-vsctl get Open_Vswitch .
    ...OS::TripleO::Services::NeutronDhcpAgent: OS::Heat::None

    以下の例のような出力が表示されるはずです。

    external_ids:ovn-cms-options
        enable-chassis-as-gw