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7.5. 2 NUMA ノード設定の OVS-DPDK デプロイメントの例

本項に例示するコンピュートノードは、以下のような 2 つの NUMA ノードで設定されます。

  • NUMA 0 にはコア 0 - 7 があり、シブリングスレッドペアは (0,1)、(2,3)、(4,5)、および (6,7) の設定。
  • NUMA 1 にはコア 8 - 15 があり、シブリングスレッドペアは (8,9)、(10,11)、(12,13)、および (14,15) の設定。
  • 各 NUMA ノードが物理 NIC (NUMA 0 上の NIC1 と NUMA 1 上の NIC2) に接続されている。
OpenStack NFV NUMA Nodes 453316 0717 ECE OVS DPDK Deployment
注記

各 NUMA ノード上の 1 番目の物理コアの両スレッドペア (0、1 および 8、9) は、データパス以外の DPDK プロセス (OvsDpdkCoreList) 用に確保します。

この例では、MTU が 1500 に設定されており、全ユースケースで OvsDpdkSocketMemory が同じであることも前提です。

OvsDpdkSocketMemory: “1024,1024”

NIC 1 は DPDK 用で、1 つの物理コアは PMD 用

このユースケースでは、NUMA 0 の物理コアの 1 つを PMD 用に割り当てます。NUMA 1 の NIC では DPDK は有効化されていませんが、その NUMA ノードの物理コアの 1 つも割り当てる必要があります。残りのコア (OvsDpdkCoreList 用に確保されていないコア) はゲストインスタンスに割り当てられます。その結果、パラメーターの設定は以下のようになります。

OvsPmdCoreList: “2,3,10,11”
NovaVcpuPinSet: “4,5,6,7,12,13,14,15”

NIC 1 は DPDK 用で、2 つの物理コアは PMD 用

このユースケースでは、NUMA 0 の物理コアの 2 つを PMD 用に割り当てます。NUMA 1 の NIC では DPDK は有効化されていませんが、その NUMA ノードの物理コアの 1 つも割り当てる必要があります。残りのコア (OvsDpdkCoreList 用に確保されていないコア) はゲストインスタンスに割り当てられます。その結果、パラメーターの設定は以下のようになります。

OvsPmdCoreList: “2,3,4,5,10,11”
NovaVcpuPinSet: “6,7,12,13,14,15”

NIC 2 は DPDK 用で、1 つの物理コアは PMD 用

このユースケースでは、NUMA 1 の物理コアの 1 つを PMD 用に割り当てます。NUMA 0 の NIC では DPDK は有効化されていませんが、その NUMA ノードの物理コアの 1 つも割り当てる必要があります。残りのコア (OvsDpdkCoreList 用に確保されていないコア) はゲストインスタンスに割り当てられます。その結果、パラメーターの設定は以下のようになります。

OvsPmdCoreList: “2,3,10,11”
NovaVcpuPinSet: “4,5,6,7,12,13,14,15”

NIC 2 は DPDK 用で、2 つの物理コアは PMD 用

このユースケースでは、NUMA 1 の物理コアの 2 つを PMD 用に割り当てます。NUMA 0 の NIC では DPDK は有効化されていませんが、その NUMA ノードの物理コアの 1 つも割り当てる必要があります。残りのコア (OvsDpdkCoreList 用に確保されていないコア) はゲストインスタンスに割り当てられます。その結果、パラメーターの設定は以下のようになります。

OvsPmdCoreList: “2,3,10,11,12,13”
NovaVcpuPinSet: “4,5,6,7,14,15”

NIC 1 と NIC2 は DPDK 用で、2 つの物理コアは PMD 用

このユースケースでは、各 NUMA ノードの物理コアの 2 つを PMD 用に割り当てます。残りのコア (OvsDpdkCoreList 用に確保されていないコア) はゲストインスタンスに割り当てられます。その結果、パラメーターの設定は以下のようになります。

OvsPmdCoreList: “2,3,4,5,10,11,12,13”
NovaVcpuPinSet: “6,7,14,15”
注記

Red Hat では、NUMA ノードごとに 1 つの物理コアを使用することを推奨します。