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Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat OpenStack Platform
第1章 ネットワーク機能仮想化の概要
ネットワーク機能仮想化 (NFV) とは、汎用のクラウドベースのインフラストラクチャー上でネットワーク機能を仮想化するソフトウェアソリューションです。NFV により、通信事業者 (CSP) は従来のハードウェアから離れることができます。
NFV の概念に関する俯瞰的な情報は、『ネットワーク機能仮想化 (NFV) の製品ガイド』を参照してください。
OVS-DPDK および SR-IOV の設定は、ハードウェアとトポロジーに依存します。本ガイドでは、CPU の割り当て、メモリーの確保、NIC の設定の例を紹介します。これらは、トポロジーとユースケースによって異なる場合があります。
Red Hat OpenStack Platform director を使用して、特定のネットワーク種別 (外部、プロジェクト、内部 API 等) を分離します。ネットワークは、単一のネットワークインターフェース上に、または複数のホストネットワークインターフェースに分散してデプロイすることが可能です。Open vSwitch により、複数のインターフェースを単一のブリッジに割り当てて、ボンディングを作成することができます。Red Hat OpenStack Platform インストール環境でネットワークの分離を設定するには、テンプレートファイルを使用します。テンプレートファイルを指定しない場合、サービスネットワークはプロビジョニングネットワーク上にデプロイされます。テンプレートの設定ファイルには、2 つの種類があります。
network-environment.yaml
- このファイルには、サブネットおよび IP アドレス範囲などの、オーバークラウドノードのネットワーク情報が含まれます。このファイルには、さまざまなシナリオで使用できるように、デフォルトのパラメーター値を上書きする別の設定も含まれます。
compute.yaml
およびcontroller.yaml
- これらのファイルには、オーバークラウドノードのホストネットワークインターフェース設定が含まれます。
host-config-and-reboot.yaml
-
このファイルは非推奨になった
first-boot.yaml
ファイルに置き換わるもので、ホストのインストールの設定が含まれます。
これらの Heat テンプレートファイルは、アンダークラウドノードの /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/
にあります。
「ハードウェア要件」および「ソフトウェア要件」の項では、Red Hat OpenStack Platform director を使用した NFV 用 Heat テンプレートファイルのプランニングおよび設定の方法について説明します。
NFV 設定の定義には、YAML ファイルを使用します。YAML ファイル形式に関する詳細な情報は、『Red Hat Enterprise Linux Atomic Host Getting Started with Kubernetes』の「YAML in a Nutshell」を参照してください。