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6.9. Fast Forward Upgrade の最終処理

Fast Forward Upgrade には、オーバークラウドスタックを更新する最終ステップが必要です。これにより、スタックのリソース構造が OpenStackPlatform 13 の標準のデプロイメントと一致し、今後、通常の openstack overcloud deploy の機能を実行できるようになります。

手順

  1. stackrc ファイルを取得します。

    $ source ~/stackrc
  2. Fast Forward Upgrade の最終処理のコマンドを実行します。

    $ openstack overcloud ffwd-upgrade converge \
        --templates \
        -e /home/stack/templates/overcloud_images.yaml \
        -e /home/stack/templates/deprecated_cli_options.yaml \
        -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/ceph-ansible/ceph-ansible.yaml \
        -e /home/stack/templates/ceph-customization.yaml \
        -e <OTHER ENVIRONMENT FILES>

    以下のオプションの中で、お使いの環境に適切なオプションを追加します。

    • カスタム設定環境ファイル (-e)。以下に例を示します。

      • コンテナーイメージの場所が記載された環境ファイル (overcloud_images.yaml)。アップグレードのコマンドで --container-registry-file の使用に関する警告が表示される場合があることに注意してください。このオプションは非推奨になり、コンテナーイメージの環境ファイルには -e の使用が推奨されるようになっているので、この警告は無視して問題ありません。
      • 該当する場合は、非推奨になった CLI オプションを Heat パラメーターにマッピングする環境ファイル。deprecated_cli_options.yaml を使用します。
      • Ceph Storage ノードを使用する場合には、関連する環境ファイル
      • お使いの環境に関連する追加の環境ファイル
    • カスタムのスタック名を使用する場合には、--stack オプションでその名前を渡します。
    • 該当する場合は、--roles-file でカスタムロール (roles_data) のファイルを指定します。
    重要

    ffwd-upgrade コマンドの実行を確認するプロンプトが表示されます。yes と入力してください。

  3. Fast Forward Upgrade の最終処理が完了するまで待ちます。