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15.4.4. デプロイメント後の設定
設定ステージでは多くの事象が発生する可能性があります。たとえば、設定に問題があるために、特定の Puppet モジュールの完了に失敗する可能性があります。本項では、これらの問題を診断するプロセスを説明します。
オーバークラウドスタックからのリソースをすべて表示して、どのスタックに問題があるのかを確認します。
$ source ~/stackrc (undercloud) $ openstack stack resource list overcloud --filter status=FAILED
このコマンドにより、問題のあるリソースの全リストが表示されます。
問題のあるリソースを表示します。
(undercloud) $ openstack stack resource show overcloud [FAILED RESOURCE]
resource_status_reason
フィールドで、診断に役立つ可能性のある情報がないか確認します。
nova
コマンドを使用して、オーバークラウドノードの IP アドレスを表示します。
(undercloud) $ openstack server list
デプロイされたノードの 1 つに heat-admin
ユーザーとしてログインします。たとえば、スタックのリソース一覧から、コントローラーノード上にエラーが発生していることが判明した場合には、コントローラーノードにログインします。heat-admin
ユーザーには、sudo アクセスが設定されています。
(undercloud) $ ssh heat-admin@192.168.24.14
os-collect-config
ログを確認して、考えられる失敗の原因をチェックします。
[heat-admin@overcloud-controller-0 ~]$ sudo journalctl -u os-collect-config
場合によっては、Nova によるノードのデプロイメントが完全に失敗する可能性があります。このような場合には、オーバークラウドのロール種別の 1 つの OS::Heat::ResourceGroup
が失敗しているはずです。その際には、nova
を使用して問題を確認します。
(undercloud) $ openstack server list (undercloud) $ openstack server show [SERVER ID]
最もよく表示されるエラーは、No valid host was found
のエラーメッセージです。このエラーのトラブルシューティングについては、「"No Valid Host Found" エラーのトラブルシューティング」を参照してください。その他の場合は、以下のログファイルを参照してトラブルシューティングを実施してください。
-
/var/log/nova/*
-
/var/log/heat/*
-
/var/log/ironic/*
コントローラーノードのデプロイ後のプロセスは、5 つの主なステップで設定されます。そのステップは以下のとおりです。
表15.1 コントローラーノードの設定ステップ
ステップ | 説明 |
| Pacemaker、RabbitMQ、Memcached、Redis、および Galera を含むロードバランシング用のソフトウェアの初期設定 |
| Pacemaker の設定、HAProxy、MongoDB、Galera、Ceph Monitor、OpenStack Platform の各種サービス用のデータベースの初期化を含む、クラスターの初期設定 |
|
OpenStack Object Storage ( |
| サービス起動順序やサービス起動パラメーターを決定するための制約事項を含む、Pacemaker でのサービスの起動設定値の設定 |
|
OpenStack Identity ( |