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2.4.4. Object Storage ノードの要件
オブジェクトストレージノードは、オーバークラウドのオブジェクトストレージ層を提供します。オブジェクトストレージプロキシーは、コントローラーノードにインストールされます。ストレージ層には、ノードごとに複数のディスクを持つベアメタルノードが必要です。
- プロセッサー
- Intel 64 または AMD64 CPU 拡張機能をサポートする 64 ビット x86 プロセッサー。
- メモリー
- メモリー要件はストレージ容量によって異なります。ハードディスク容量 1 TB あたり最小で 1 GB のメモリーを使用するのが理想的です。最適なパフォーマンスを得るには、特にワークロードが小さいファイル (100 GB 未満) の場合にはハードディスク容量 1 TB あたり 2 GB のメモリーを使用することを推奨します。
- ディスク容量
ストレージ要件は、ワークロードに必要とされる容量により異なります。アカウントとコンテナーのデータを保存するには SSD ドライブを使用することを推奨します。アカウントおよびコンテナーデータとオブジェクトの容量比率は、約 1 % です。たとえば、ハードドライブの容量 100 TB ごとに、アカウントおよびコンテナーデータの SSD 容量は 1 TB 用意するようにします。
ただし、これは保存したデータの種類により異なります。保存するオブジェクトサイズの大半が小さい場合には、SSD の容量がさらに必要です。オブジェクトが大きい場合には (ビデオ、バックアップなど)、SSD の容量を減らします。
- ディスクのレイアウト
推奨のノード設定には、以下のようなディスクレイアウトが必要です。
-
/dev/sda
: ルートディスク。director は、主なオーバークラウドイメージをディスクにコピーします。 -
/dev/sdb
: アカウントデータに使用します。 -
/dev/sdc
: コンテナーデータに使用します。 -
/dev/sdd
以降: オブジェクトサーバーディスク。ストレージ要件で必要な数のディスクを使用します。
-
- ネットワークインターフェイスカード
- 最小 2 枚の 1 Gbps ネットワークインターフェイスカード。タグ付けされた VLAN トラフィックを委譲する場合や、ボンディングインターフェイス向けの場合には、追加のネットワークインターフェイスを使用します。
- 電源管理
- 各コントローラーノードには、Intelligent Platform Management Interface (IPMI) 機能などのサポート対象の電源管理インターフェイスがサーバーのマザーボードに搭載されている必要があります。