Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat OpenStack Platform
15.7.2. コントローラーサービスのエラー
オーバークラウドコントローラーノードには、Red Hat OpenStack Platform のサービスの大部分が含まれます。同様に、高可用性のクラスターで複数のコントローラーノードを使用することができます。ノード上の特定のサービスに障害が発生すると、高可用性のクラスターは一定レベルのフェイルオーバーを提供します。ただし、オーバークラウドをフル稼働させるには、障害のあるサービスの診断が必要となります。
コントローラーノードは、Pacemaker を使用して高可用性クラスター内のリソースとサービスを管理します。Pacemaker Configuration System (pcs
) コマンドは、Pacemaker クラスターを管理するツールです。クラスター内のコントローラーノードでこのコマンドを実行して、設定およびモニターリングの機能を実行します。高可用性クラスター上のオーバークラウドサービスのトラブルシューティングに役立つコマンドを以下にいくつか記載します。
pcs status
- 有効なリソース、エラーが発生したリソース、オンラインのノードなど、クラスター全体のステータス概要を提供します。
pcs resource show
- リソースおよびそれに対応するノードの一覧を表示します。
pcs resource disable [resource]
- 特定のリソースを停止します。
pcs resource enable [resource]
- 特定のリソースを起動します。
pcs cluster standby [node]
- ノードをスタンバイモードに切り替えます。そのノードはクラスターで利用できなくなります。このコマンドは、クラスターに影響を及ぼさずに特定のノードメンテナーンスを実行するのに役立ちます。
pcs cluster unstandby [node]
- ノードをスタンバイモードから解除します。ノードはクラスター内で再度利用可能となります。
これらの Pacemaker コマンドを使用して障害のあるコンポーネントおよびノードを特定します。コンポーネントを特定した後には、/var/log/
でそれぞれのコンポーネントのログファイルを確認します。