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5.2. コンテナーイメージの準備コマンドの使用方法

本項では、openstack overcloud container image prepare コマンドの使用方法について説明します。これには、このコマンドのさまざまなオプションについての概念的な情報も含まれます。

オーバークラウド用のコンテナーイメージ環境ファイルの生成

openstack overcloud container image prepare コマンドの主要な用途の 1 つに、オーバークラウドが使用するイメージの一覧が記載された環境ファイルの作成があります。このファイルは、openstack overcloud deploy などのオーバークラウドのデプロイメントコマンドで指定します。openstack overcloud container image prepare コマンドでは、この機能に以下のオプションを使用します。

--output-env-file
作成される環境ファイルの名前を定義します。

以下のスニペットは、このファイルの内容の例を示しています。

parameter_defaults:
  DockerAodhApiImage: registry.access.redhat.com/rhosp13/openstack-aodh-api:13.0-34
  DockerAodhConfigImage: registry.access.redhat.com/rhosp13/openstack-aodh-api:13.0-34
...

インポート方法に対応したコンテナーイメージ一覧の生成

OpenStack Platform コンテナーイメージを異なるレジストリーソースにインポートする必要がある場合には、イメージの一覧を生成することができます。この一覧の構文は主に、アンダークラウド上のコンテナーレジストリーにコンテナーをインポートするのに使用されますが、Red Hat Satellite 6 などの別の方法に適した形式の一覧に変更することができます。

openstack overcloud container image prepare コマンドでは、この機能に以下のオプションを使用します。

--output-images-file
作成されるインポート一覧のファイル名を定義します。

このファイルの内容の例を以下に示します。

container_images:
- imagename: registry.access.redhat.com/rhosp13/openstack-aodh-api:13.0-34
- imagename: registry.access.redhat.com/rhosp13/openstack-aodh-evaluator:13.0-34
...

コンテナーイメージの名前空間の設定

--output-env-file--output-images-file のオプションには、作成されるイメージの場所を生成するための名前空間が必要です。openstack overcloud container image prepare コマンドでは、以下のオプションを使用して、プルするコンテナーイメージの場所を設定します。

--namespace
コンテナーイメージ用の名前空間を定義します。これには通常、ホスト名または IP アドレスにディレクトリーを付けて指定します。
--prefix
イメージ名の前に追加するプレフィックスを定義します。

その結果、director は以下のような形式のイメージ名を生成します。

  • [NAMESPACE]/[PREFIX][IMAGE NAME]

コンテナーイメージタグの設定

--tag オプションおよび --tag-from-label オプションを併用して、各コンテナーイメージのタグを設定します。

--tag
ソースからの全イメージに特定のタグを設定します。このオプションだけを使用した場合、director はこのタグを使用してすべてのコンテナーイメージをプルします。ただし、このオプションを --tag-from-label と併用する場合、director は --tag をソースイメージとして使用し、ラベルに基づいて特定のバージョンタグを識別します。--tag オプションは、デフォルトで latest に設定されます。
--tag-from-label
指定したコンテナーイメージラベルの値を使用して、全イメージのバージョン付きタグを検出してプルます。director は 、--tag に設定した値でタグ付けされた各コンテナーイメージを検査し、次にコンテナーイメージラベルを使用して、新しいタグを構築し、director がレジストリーからプルします。たとえば 、--tag-from-label {version}-{release} を設定すると、director は version ラベルおよび release ラベルを使用して新規タグを構築します。あるコンテナーについて、バージョンは 13.0 に設定されていて、リリースを 34 に設定することがあり、タグは 13.0-34 となります
重要

Red Hat コンテナーレジストリーでは、すべての Red Hat OpenStack Platform コンテナーイメージをタグ付けするのに、特定のバージョン形式が使用されます。このバージョン形式は {version}-{release} で、各コンテナーイメージがコンテナーのメタデータにラベルとして保存します。このバージョン形式は、ある {release} から次のバージョンへの更新を容易にします。このため、openstack overcloud container image prepare コマンドを実行する際には、必ず --tag-from-label {version}-{release} を使用する必要があります。コンテナーイメージをプルするのに --tag だけを単独で使用しないでください。たとえば 、--tag latest を単独で使用すると、更新の実行時に問題が発生します。director では、コンテナーイメージの更新にタグの変更が必要になるためです。