10.8.4. ovs

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/openvswitch_agent.ini ファイルの [ovs] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表10.48 ovs

設定オプション = デフォルト値タイプ説明

bridge_mappings = []

リスト値

フラットネットワークおよび VLAN ネットワークに使用する、物理ネットワーク名をエージェントのノード固有の Open vSwitch ブリッジ名にマッピングする <physical_network>:<bridge> タプルのコンマ区切りリスト。ブリッジ名の長さは 11 を超えないようにする必要があります。各ブリッジは存在している必要があり、ポートとして設定された物理ネットワークインターフェイスが必要です。サーバーに設定したすべての物理ネットワークには、各エージェント上の適切なブリッジへのマッピングが必要です。注意: このマッピングからブリッジを削除する場合は、エージェントによって管理されないため、必ずブリッジからブリッジを切断してください。

datapath_type = system

文字列値

使用する OVS データパス。system はデフォルト値で、カーネルデータパスに対応します。ユーザー空間データパスを有効にするには、この値を netdev に設定します。

int_peer_patch_port = patch-tun

文字列値

トンネルブリッジ用の統合ブリッジのピアパッチポート。

integration_bridge = br-int

文字列値

使用する統合ブリッジ。適切な理由がない限り、このパラメーターを変更しないでください。これは OVS 統合ブリッジの名前です。ハイパーバイザーごとに 1 つがあります。統合ブリッジは、仮想 パッチベイ として機能します。すべての VM VIF は、このブリッジに接続されてから、ネットワーク接続に従って パッチが当てられます

local_ip = None

IP アドレス値

ローカルオーバーレイ (tunnel) ネットワークエンドポイントの IP アドレス。ホストネットワークインターフェイスのいずれかにある IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを使用します。この値の IP バージョンは、neutron サーバーノード上の ML2 プラグイン設定ファイルの overlay_ip_version オプションの値と一致する必要があります。

of_connect_timeout = 300

整数値

コントローラーを接続しているローカルスイッチを待つタイムアウト (秒単位)。ネイティブ ドライバーにのみ使用されます。

of_interface = native

文字列値

使用する OpenFlow インターフェイス。

of_listen_address = 127.0.0.1

IP アドレス値

OpenFlow 接続をリッスンするアドレス。ネイティブ ドライバーにのみ使用されます。

of_listen_port = 6633

ポート値

OpenFlow 接続をリッスンするポート。ネイティブ ドライバーにのみ使用されます。

of_request_timeout = 300

整数値

単一の OpenFlow 要求を待つタイムアウト (秒単位)。ネイティブ ドライバーにのみ使用されます。

ovsdb_connection = tcp:127.0.0.1:6640

文字列値

OVSDB バックエンドの接続文字列。ネイティブ ovsdb_interface が有効な場合に、すべての ovsdb コマンドで監視および使用されると ovsdb-client により使用されます。

ovsdb_interface = native

文字列値

OVSDB と対話するためのインターフェイス

ssl_ca_cert_file = None

文字列値

OVSDB との対話時に使用する認証局 (CA) 証明書。接頭辞 ovsdb_connection を使用する場合は必須

ssl_cert_file = None

文字列値

OVSDB との対話時に使用する SSL 証明書ファイル。接頭辞 ovsdb_connection を使用する場合は必須

ssl_key_file = None

文字列値

OVSDB との対話時に使用する SSL 秘密鍵ファイル。接頭辞 ovsdb_connection を使用する場合は必須

tun_peer_patch_port = patch-int

文字列値

統合ブリッジ用のトンネルブリッジのピアパッチポート。

tunnel_bridge = br-tun

文字列値

使用するトンネルブリッジ。

use_veth_interconnection = False

ブール値

パッチポートの代わりに veth を使用して、統合ブリッジを物理ネットワークに接続します。Open vSwitch パッチポートのサポートのないカーネルをサポートするため、True に設定されます。

vhostuser_socket_dir = /var/run/openvswitch

文字列値

OVS vhost-user ソケットディレクトリー。