3.5.2. Block Storage データベースの損失後のボリュームの復元

通常、Block Storage データベースが失われると、ボリュームバックアップを復元できなくなります。これは、Block Storage データベースにボリュームバックアップサービス openstack-cinder-backup で必要なメタデータが含まれているためです。このメタデータは、backup_service および backup_url の値で設定されます。この値は、ボリュームバックアップの作成後にエクスポートできます。詳細は、「フルボリュームバックアップの作成」 を参照してください。

このメタデータをエクスポートして保存した場合は、新しい Block Storage データベースにインポートして、ボリュームのバックアップを復元できます。

注記

増分バックアップの場合は、増分バックアップのいずれかを復元する前に、エクスポートしたデータをすべてインポートする必要があります。

手順

  1. 管理者権限を持つユーザーとして以下を実行します。

    # cinder backup-import _backup_service_ _backup_url_

    backup_service および backup_url は、エクスポートしたメタデータからのものです。たとえば、「フルボリュームバックアップの作成」 からエクスポートしたメタデータを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    # cinder backup-import cinder.backup.drivers.swift eyJzdGF0dXMi...c2l6ZSI6IDF9
    +----------+--------------------------------------+
    | Property |                Value                 |
    +----------+--------------------------------------+
    |    id    | 77951e2f-4aff-4365-8c64-f833802eaa43 |
    |   name   |                 None                 |
    +----------+--------------------------------------+
  2. メタデータが Block Storage サービスデータベースにインポートされたら、通常どおりボリュームを復元できます。詳細は、「バックアップからのボリュームの復元」 を参照してください。