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大規模デプロイメントにおける推奨事項

Red Hat OpenStack Platform 13

大規模な OpenStack Platform をデプロイする際のハードウェア要件および設定

概要

本ガイドでは、大規模な Red Hat OpenStack Platform をデプロイする際のさまざまな推奨事項を記載します。これらの推奨事項には、ハードウェアの推奨事項、アンダークラウドのチューニング、およびオーバークラウドの設定が含まれます。

第1章 はじめに

本書には、大規模な Red Hat OpenStack Platform 環境をデプロイするための推奨アンダークラウドおよびオーバークラウドの仕様および設定について説明します。50 を超えるオーバークラウドノードのデプロイメントは、大規模な環境として対応します。

第4章 デバッグのヒント

4.1. イントロスペクションのデバッグ

  • undercloud.conf ファイルでイントロスペクション用 DHCP 範囲と NIC を確認するこれらの値のいずれかが誤りである場合は修正し、openstack undercloud install コマンドを再度実行します。
  • DHCP 範囲のノードが許可できるよりも多くのノードのイントロスペクションを試みないようにしてください。また、イントロスペクション完了後、各ノードの DHCP リースが約 2 分間アクティブになることに注意してください。
  • 全ノードでイントロスペクションに異常が発生した場合には、設定済みの NIC を使用してネイティブ VLAN 経由でターゲットノードを ping できること、および帯域外インターフェイスの認証情報およびアドレスが正しいことを確認します。
  • 特定のノードをデバッグする際には、ノードのブート時にコンソールを監視し、ノードのイントロスペクションコマンドを確認します。PXE プロセスの完了前にノードが停止した場合は、接続、IP の割り当て、およびネットワーク負荷を確認します。ノードが BIOS を終了し、イントロスペクションイメージでブートする場合は、障害はまれで、ほぼ接続性の問題に関連します。イントロスペクションイメージからのハートビートが、アンダークラウドへの伝送中に中断されないようにします。

4.2. デプロイメントのデバッグ

  • プロビジョニングネットワーク上のアドレスを提供する追加の DHCP サーバーがあると、director がマシンを検査およびプロビジョニングできなくなります。
  • DHCP または PXE の問題の場合:

    • イントロスペクションの問題については、以下のコマンドを実行します。

      sudo tcpdump -i any port 67 or port 68 or port 69
    • デプロイメントの問題については、以下を実行します。

      sudo ip netns exec qdhcp tcpdump -i <interface> port 67 or port 68 or port 69
  • 障害の発生したディスクまたは外部ディスクの場合、マシンの帯域外管理に応じて Up 状態を持たないディスクに注意してください。ディスクは、デプロイメントサイクル中に Up の状態を終了し、ディスクがベースオペレーティングシステムに表示される順番を変更する可能性があります。
  • openstack stack failures list overcloudheat resource-list -n5 overcloud | grep -i fail を実行します。出力を確認し、障害が発生するノードにログインして /var/log/ および /var/log/containers/ のログを確認し、journalctl -u os-collect-config を実行します。