付録D 代替ブートモード
ノードのデフォルトブートモードは、iPXE を使用した BIOS です。以下の項では、ノードのプロビジョニングおよび検査の際に director が使用する代替ブートモードについて説明します。
D.1. 標準の PXE
iPXE ブートプロセスは、HTTP を使用してイントロスペクションおよびデプロイメントのイメージをブートします。旧システムは、TFTP を介してブートする標準の PXE ブートのみをサポートしている場合があります。
iPXE から PXE に変更するには、director ホスト上の undercloud.conf
ファイルを編集して、ipxe_enabled
を False
に設定します。
ipxe_enabled = False
このファイルを保存して、アンダークラウドのインストールを実行します。
$ openstack undercloud install
このプロセスに関する詳しい情報は、「Changing from iPXE to PXE in Red Hat OpenStack Platform director」の記事を参照してください。
D.2. UEFI ブートモード
デフォルトのブートモードは、レガシー BIOS モードです。新しいシステムでは、レガシー BIOS モードの代わりに UEFI ブートモードが必要な可能性があります。その場合には、undercloud.conf
ファイルで以下のように設定します。
ipxe_enabled = True inspection_enable_uefi = True
このファイルを保存して、アンダークラウドのインストールを実行します。
$ openstack undercloud install
登録済みの各ノードのブートモードを uefi
に設定します。たとえば、capabilities
プロパティーに boot_mode
パラメーターを追加する場合や既存のパラメーターを置き換える場合には、以下のコマンドを実行します。
$ NODE=<NODE NAME OR ID> ; openstack baremetal node set --property capabilities="boot_mode:uefi,$(openstack baremetal node show $NODE -f json -c properties | jq -r .properties.capabilities | sed "s/boot_mode:[^,]*,//g")" $NODE
このコマンドで profile
および boot_option
のケイパビリティーが保持されていることを確認してください
また、各フレーバーのブートモードを uefi
に設定します。以下に例を示します。
$ openstack flavor set --property capabilities:boot_mode='uefi' control