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15.8. 定義済みのバックエンドに対する共有種別の作成

Shared File System サービスでは、固有の設定で共有を作成する際に利用可能な 共有種別 を定義できます。共有種別は、Block Storage のボリューム種別と全く同じように機能します。各種別には設定が関連付けられており (追加スペック)、共有の作成中に種別を呼び出して、これらの設定を適用します。
デフォルト以外のバックエンドで共有を作成する場合は、使用するバックエンドを明示的に指定する必要があります。プロセスがユーザーにとってシームレスになるように、共有種別を作成して、(「Shared File System サービスのバックエンドの定義」 で選択した) バックエンドの share_backend_name の値と関連付けます。
TYPENAME という名前の共有種別を作成するには、OpenStack の admin ユーザーとして以下を実行します。
# manila type-create TYPENAME SHAREHANDLING
SHAREHANDLING は、共有種別がドライバーを使用して共有のライフサイクルの処理するかどうかを指定します。これは、バックエンド定義の driver_handles_share_servers で設定した値になるはずです。driver_handles_share_servers=False では、SHAREHANDLINGfalse に設定する必要があります。share1 という共有種別を作成するには、以下のコマンドを実行します。
# manila type-create share1 false
次に share1 種別を特定のバックエンドに関連付けます。share_backend_name の値を使用して、バックエンドを指定します。たとえば、共有種別 share1 をバックエンド GENERIC に関連付けるには、以下のコマンドを実行します。
# manila type-key share1 set share_backend_name='GENERIC'
SHARE1 種別を呼び出すと、GENERIC バックエンドから共有を作成できるようになっているはずです。