Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat OpenStack Platform

第7章 director を使用しない環境向けの追加の手順

以下の項では、director で管理されていない Red Hat OpenStack Platform 環境を対象とするいくつかの追加手順について説明します。これらの手順は、OpenStack Platform エコシステム内の変化に対応しており、Red Hat OpenStack Platform 10 にアップグレードした後に実行するのが最適です。

7.1. OpenStack Telemetry API の WSGI サービスへのアップグレード

このステップでは、OpenStack Telemetry (ceilometer) API がスタンドアロンのサービスとして実行される代わりに httpd 下で Web Server Gateway Interface (WSGI) アプレットとして実行されるようにアップグレードします。このプロセスにより、スタンドアロンの openstack-ceilometer-api サービスは無効化され、WSGI アプレットを有効化するのに必要な設定がインストールされます。

  1. OpenStack Telemetry サービスを無効にします。このステップは、高可用性のコントローラーノードを使用しているかどうかによって異なります。

    • 高可用性を使用していない環境の場合:

      $ sudo systemctl stop openstack-ceilometer-api
    • 高可用性を使用している環境の場合:

      $ sudo pcs resource disable openstack-ceilometer-api
  2. 各コントローラー上で、OpenStack Telemetry サービスの WSGI アプレット (/lib/python2.7/site-packages/ceilometer/api/app.wsgi) を /var/www/cgi-bin/ の新しいディレクトリーにコピーします。以下に例を示します。

    $ sudo mkdir /var/www/cgi-bin/ceilometer
    $ cp /lib/python2.7/site-packages/ceilometer/api/app.wsgi /var/www/cgi-bin/ceilometer/app
  3. 各コントローラーで、OpenStack Telemetry サービス向けに仮想ホストの設定ファイル (10-ceilometer_wsgi.conf) を作成します。このファイルを /etc/httpd/conf.d/ に保存します。仮想ホストのファイルの内容は、以下の例のようになります。

    Listen 8777
    
    <VirtualHost *:8777>
      DocumentRoot "/var/www/cgi-bin/ceilometer"
    
      <Directory "/var/www/cgi-bin/ceilometer">
        Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
        AllowOverride None
        Require all granted
      </Directory>
    
      ErrorLog "/var/log/httpd/ceilometer_wsgi_error.log"
      ServerSignature Off
      CustomLog "/var/log/httpd/ceilometer_wsgi_access.log" combined
    
      SetEnvIf X-Forwarded-Proto https HTTPS=1
      WSGIApplicationGroup %{GLOBAL}
      WSGIDaemonProcess ceilometer group=ceilometer processes=1 threads=4 user=ceilometer
      WSGIProcessGroup ceilometer
      WSGIScriptAlias / "/var/www/cgi-bin/ceilometer/app"
    </VirtualHost>
  4. httpd サービスを再起動します。このステップは、高可用性のコントローラーノードを使用しているかどうかによって異なります。

    • 高可用性を使用していない環境の場合:

      $ sudo systemctl restart httpd
    • 高可用性を使用している環境の場合:

      $ sudo pcs resource restart httpd

7.2. OpenStack Telemetry Alarming データベースの移行

アップグレードの一環として、aodh-dbsync ツールにより新規 MariaDB データベースが作成されますが、以前のデータベースは MongoDB を使用していました。この手順では、旧バージョンの OpenStack Telemetry Alarming (aodh) サービスのデータベースを MongoDB から MariaDB に移行します。このステップは、環境をアップグレードした後に実行してください。

/etc/aodh/aodh.conf 設定ファイルを編集して、データベースの接続を MariaDB データベースに変更します。以下に例を示します。

[database]
connection = mysql+pymysql://username:password@host/aodh?charset=utf8

以下のコマンドを実行して移行します。

$ sudo /usr/bin/aodh-data-migration \
  --nosql-conn `crudini --get /etc/ceilometer/ceilometer.conf database connection` \
  --sql-conn `crudini --get /etc/aodh/aodh.conf database connection`

このコマンドにより、MongoDB (through --nosql-conn) から MariaDB (through --sql-conn) にデータが移行されます。