Red Hat Training
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4.2. 事前設定: 特定のオーバークラウドロールのカスタマイズ
本書の以前のバージョンでは、OS::TripleO::Tasks::*PreConfig リソースを使用してロールごとに事前設定フックを提供していました。director の Heat テンプレートコレクションでは、これらのフックを特定の用途に使用する必要があるので、これらを個別の用途に使用すべきではありません。その代わりに、以下に概要を示す OS::TripleO::*ExtraConfigPre フックを使用してください。
オーバークラウドは、OpenStack コンポーネントのコア設定に Puppet を使用します。director にはフックのセットが用意されており、初回起動が完了してコア設定が開始する前に、特定ノードロールのカスタム設定が提供されます。これには、以下のフックが含まれます。
- OS::TripleO::ControllerExtraConfigPre
- Puppet のコア設定前にコントローラーノードに適用される追加の設定
- OS::TripleO::ComputeExtraConfigPre
- Puppet のコア設定前にコンピュートノードに適用される追加の設定
- OS::TripleO::CephStorageExtraConfigPre
- Puppet のコア設定前に Ceph Storage ノードに適用される追加の設定
- OS::TripleO::ObjectStorageExtraConfigPre
- Puppet のコア設定前にオブジェクトストレージノードに適用される追加の設定
- OS::TripleO::BlockStorageExtraConfigPre
- Puppet のコア設定前にブロックストレージノードに適用される追加の設定
- OS::TripleO::[ROLE]ExtraConfigPre
-
Puppet のコア設定前にカスタムノードに適用される追加の設定。
[ROLE]をコンポーザブルロール名に置き換えてください。
以下の例では、まず基本的な Heat テンプレート (/home/stack/templates/nameserver.yaml) を作成します。このテンプレートは、ノードの resolv.conf に変数のネームサーバーを書き込むスクリプトを実行します。
heat_template_version: 2014-10-16
description: >
Extra hostname configuration
parameters:
server:
type: string
nameserver_ip:
type: string
DeployIdentifier:
type: string
resources:
CustomExtraConfigPre:
type: OS::Heat::SoftwareConfig
properties:
group: script
config:
str_replace:
template: |
#!/bin/sh
echo "nameserver _NAMESERVER_IP_" > /etc/resolv.conf
params:
_NAMESERVER_IP_: {get_param: nameserver_ip}
CustomExtraDeploymentPre:
type: OS::Heat::SoftwareDeployment
properties:
server: {get_param: server}
config: {get_resource: CustomExtraConfigPre}
actions: ['CREATE','UPDATE']
input_values:
deploy_identifier: {get_param: DeployIdentifier}
outputs:
deploy_stdout:
description: Deployment reference, used to trigger pre-deploy on changes
value: {get_attr: [CustomExtraDeploymentPre, deploy_stdout]}
上記の例では、resources セクションには以下のパラメーターが含まれます。
- CustomExtraConfigPre
-
ここでは、ソフトウェア設定を定義します。上記の例では、Bash
スクリプトを定義し、Heat が_NAMESERVER_IP_をnameserver_ipパラメーターに保管された値に置き換えます。 - CustomExtraDeploymentPre
この設定により、
CustomExtraConfigPreリソースで定義したソフトウェア設定を実行します。以下の点に注意してください。-
configパラメーターは、適用する設定を Heat が理解できるようにCustomExtraConfigPreリソースを参照します。 -
serverパラメーターは、オーバークラウドノードのマッピングを取得します。これは親テンプレートにより提供されるパラメーターで、このフックのテンプレートには必須です。 -
actionsパラメーターは、設定を適用するタイミングを定義します。上記の例では、オーバークラウドが作成または更新された時にのみ設定を適用します。設定可能なアクションはCREATE、UPDATE、DELETE、SUSPEND、およびRESUMEです。 -
input_valuesではdeploy_identifierというパラメーターを定義し、親テンプレートからのDeployIdentifierを格納します。このパラメーターにより、各デプロイメント更新のリソースにタイムスタンプが提供されます。これにより、それ以降のオーバークラウド更新に必ずリソースが再度適用されます。
-
次に、Heat テンプレートをロールベースのリソース種別に登録する環境ファイル (/home/stack/templates/pre_config.yaml) を作成します。たとえば、コントローラーノードだけに適用するには、ControllerExtraConfigPre フックを使用します。
resource_registry: OS::TripleO::ControllerExtraConfigPre: /home/stack/templates/nameserver.yaml parameter_defaults: nameserver_ip: 192.168.1.1
この設定を適用するには、オーバークラウドの作成時または更新時に、その他の環境ファイルと共にこの環境ファイルをスタックに追加します。以下に例を示します。
$ openstack overcloud deploy --templates \
...
-e /home/stack/templates/pre_config.yaml \
...これにより、オーバークラウドの初回作成またはそれ以降の更新において、コア設定前にすべてのコントローラーノードに設定が適用されます。
各リソースを登録することができるのは、1 つのフックにつき 1 つの Heat テンプレートだけです。別の Heat テンプレートに登録すると、使用する Heat テンプレートがそのテンプレートに変わります。