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B.2. ルートおよびデフォルトルートの設定

ホストにデフォルトのルートセットを指定するには 2 つの方法があります。インターフェイスが DHCP を使用しており、DHCP がゲートウェイアドレスを提供している場合には、システムは対象のゲートウェイに対してデフォルトルートを使用します。それ以外の場合には、静的な IP を使用するインターフェイスにデフォルトのルートを設定することができます。

Linux カーネルは複数のデフォルトゲートウェイをサポートしますが、最も低いメトリックが指定されたゲートウェイのみを使用します。複数の DHCP インターフェイスがある場合には、どのデフォルトゲートウェイが使用されるかが推測できなくなります。このような場合には、デフォルトルートを使用しないインターフェイスに defroute=no を設定することを推奨します。

たとえば、DHCP インターフェイス (nic3) をデフォルトのルートに指定する場合があります。そのためには、以下の YAML を使用して別の DHCP インターフェイス (nic2) 上のデフォルトのルートを無効にします。

# No default route on this DHCP interface
- type: interface
  name: nic2
  use_dhcp: true
  defroute: false
# Instead use this DHCP interface as the default route
- type: interface
  name: nic3
  use_dhcp: true
注記

defroute パラメーターは DHCP で取得したルートのみに適用されます。

静的な IP が指定されたインターフェイスに静的なルートを設定するには、サブネットにルートを指定します。たとえば、Internal API ネットワーク上のゲートウェイ 172.17.0.1 を経由してサブネット 10.1.2.0/24 へのルートを設定します。

    - type: vlan
      device: bond1
      vlan_id: {get_param: InternalApiNetworkVlanID}
      addresses:
      - ip_netmask: {get_param: InternalApiIpSubnet}
      routes:
      - ip_netmask: 10.1.2.0/24
        next_hop: 172.17.0.1