2.9. クラスターのアップグレードおよびアップグレードの削除

本セクションでは、クラスターの upgrade コマンドの使用について説明します。

2.9.1. upgrade cluster

クラスターのアップグレードをスケジュールします。

構文

$ rosa upgrade cluster --cluster=<cluster_name> | <cluster_id> [arguments]

表2.62 引数

オプション定義

--cluster

必須: アップグレードがスケジュールされるクラスターの名前または ID (文字列)。

--interactive

対話モードを有効にします。

--version

クラスターをアップグレードする OpenShift Container Platform のバージョン (文字列) です。

--schedule-date

指定した時間に次のアップグレードが実行される日付 (文字列)。形式は、yyyy-mm-dd です。

--schedule-time

指定した日付に次のアップグレードが実行される時間。形式は、HH:mm です。

--node-drain-grace-period

アップグレード時に、Pod の Disruption Budget (停止状態の予算) で保護されるワークロードが尊重される期間の猶予期間 (文字列) を設定します。この猶予期間後に、ノードから正常にドレイン (解放) されていない Pod の Disruption Budget (停止状態の予算) で保護されるワークロードは、強制的にエビクトされます。デフォルトは、1 hour です。

表2.63 親コマンドから継承された任意の引数

オプション定義

--help

このコマンドのヘルプを表示します。

mycluster という名前のクラスターでアップグレードをインタラクティブにスケジュールします。

$ rosa upgrade cluster --cluster=mycluster --interactive

mycluster という名前のクラスターで、1 時間以内にクラスターアップグレードをスケジュールします。

$ rosa upgrade cluster --cluster=mycluster --version 4.5.20

2.9.2. delete upgrade

スケジュールされたクラスターアップグレードをキャンセルします。

構文

$ rosa delete upgrade --cluster=<cluster_name> | <cluster_id>

表2.64 引数

オプション定義

--cluster

必須: アップグレードがキャンセルされるクラスターの名前または ID (文字列) です。

表2.65 親コマンドから継承された任意の引数

オプション定義

--help

このコマンドのヘルプを表示します。

--debug

デバッグモードを有効にします。

--yes

操作を確認するために、自動的に yes と回答します。