1.4. Red Hat OpenShift Service on AWS の初期化
非 STS を使用している場合にのみ、init
コマンドを使用して Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) を初期化します。
1.4.1. init
一連の確認項目を実行して、Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターをデプロイする準備ができていることを確認します。
以下は、確認項目の一覧です。
-
ログインしていることを確認します (
login
を参照)。 - AWS 認証情報が有効であることを確認します。
-
AWS パーミッションが有効であることを確認します (
verify permissions
を参照)。 -
AWS クォータレベルが十分にあることを確認します (
verify quota
を参照)。 - クラスターシミュレーションを実行して、クラスターの作成が想定通りに実行されることを確認します。
-
osdCcsAdmin
ユーザーが AWS アカウントに作成されていることを確認します。 - OpenShift Container Platform コマンドラインツールがシステムで利用できることを確認します。
構文
$ rosa init [arguments]
表1.8 引数
オプション | 定義 |
---|---|
--region |
クォータおよびパーミッションを確認する AWS リージョン (文字列)。この値は、 |
--delete |
|
--client-id |
OpenID クライアント識別子 (文字列)。デフォルトは、 |
--client-secret | OpenID クライアントシークレット (文字列)。 |
--insecure | サーバーとの非セキュアな通信を有効にします。これにより、TLS 証明書およびホスト名の検証が無効になります。 |
--scope |
OpenID スコープ (文字列)。このオプションを使用する場合は、デフォルトのスコープを完全に置き換えます。これは複数回繰り返して、複数のスコープを指定できます。デフォルトは、 |
--token | トークンにアクセスまたは更新します (文字列)。 |
--token-url |
OpenID トークン URL (文字列)。デフォルトは、 |
表1.9 親コマンドから継承された任意の引数
オプション | 定義 |
---|---|
--help | このコマンドのヘルプを表示します。 |
--debug | デバッグモードを有効にします。 |
--profile | 認証情報ファイルから AWS プロファイル (文字列) を指定します。 |
--v <level> | V ログのログレベルです。 |
例
AWS アカウントを設定して ROSA クラスターを許可します。
$ rosa init
既存の OpenShift Cluster Manager 認証情報を使用して新規 AWS アカウントを設定します。
$ rosa init --token=$OFFLINE_ACCESS_TOKEN