リリースノートおよび既知の問題

Red Hat OpenShift Local 2.14

Red Hat OpenShift Local 2.14 の主な機能および特定された問題

Fabrice Flore-Thebault

Red Hat Developer Group Documentation Team

概要

本書では、Red Hat OpenShift Local 2.14 の新機能および改善された機能を紹介します。また、ソフトウェアの使用中に発生する可能性のある問題に関する情報も含まれています。可能な場合は、特定された問題に対する回避策を説明します。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。

パート I. リリースノート

本セクションでは、Red Hat OpenShift Local 2.14 製品の最も重要な機能およびバグ修正について説明します。

第1章 コンポーネントのバージョン

Red Hat OpenShift Local 2.14 には、以下のバージョンの主要コンポーネントがあります。

表1.1 Red Hat OpenShift Local、コンポーネントバージョン

コンポーネントバージョン

OpenShift Container Platform

4.12.1

OpenShift クライアントバイナリー (oc)

v4.12.1

Podman バイナリー

4.3.1

第2章 最小システム要件

Red Hat OpenShift Local の最小ハードウェアおよびオペレーティングシステムの要件は以下のとおりです。

2.1. ハードウェア要件

Red Hat OpenShift Local は、AMD64、Intel 64、および Apple Silicon アーキテクチャーでサポートされています。Red Hat OpenShift Local は、ネストされた仮想化をサポートしていません。

必要なコンテナーランタイムに応じて、Red Hat OpenShift Local には次のシステムリソースが必要です。

2.1.1. OpenShift Container Platform の場合:

  • 物理 CPU コア 4 個
  • 空きメモリー 9 GB
  • ストレージ領域の 35 GB
注記

OpenShift Container Platform クラスターでは、Red Hat OpenShift Local インスタンスで実行するのに必要な最小リソースが必要です。ワークロードによってはより多くのリソースが必要になる場合があります。Red Hat OpenShift Local インスタンスにより多くのリソースを割り当てる方法は、インスタンスの設定 を参照してください。

2.1.2. Podman コンテナーランタイムの場合

  • 物理 CPU コア 2 個
  • 空きメモリー 2 GB
  • ストレージ領域の 35 GB

2.2. オペレーティングシステム要件

Red Hat OpenShift Local には、サポートされるオペレーティングシステムの最小バージョンが必要です。

2.2.1. Microsoft Windows

  • Microsoft Windows では、Red Hat OpenShift Local には Windows 10 Fall Creators Update (バージョン 1709) 以降が必要です。Red Hat OpenShift Local は、Microsoft Windows の以前のバージョンでは動作しません。Microsoft Windows 10 Home Edition はサポートされません。

2.2.2. macOS

  • macOS では、Red Hat OpenShift Local には macOS 11 Big Sur 以降が必要です。Red Hat OpenShift Local は、以前のバージョンの macOS では機能しません。

2.2.3. Linux

  • Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux、CentOS 8 または 9 の 2 つの最新のマイナーリリース、および Fedora の 2 つの最新の安定したリリースで、Red Hat OpenShift Local のサポートを提供します。
  • Red Hat Enterprise Linux を使用する場合は、Red Hat OpenShift Local を実行するマシンが Red Hat カスタマーポータルに登録されている 必要があります。
  • Ubuntu 18.04 LTS 以降および Debian 10 以降はサポートされておらず、ホストマシンの手動設定が必要になる場合があります。
  • Linux ディストリビューションに必要なパッケージをインストールするには、必要なソフトウェアパッケージ を参照してください。

第3章 変更点および改善点

これらは、Red Hat OpenShift Local 2.14 で導入されたいくつかの重要な変更です。

3.1. 主な機能拡張

  • Red Hat OpenShift Local は、開発およびテストの目的で、ローカルのラップトップまたはデスクトップコンピューターに、最小限で事前に設定された OpenShift Container Platform 4 クラスターまたは Podman コンテナーランタイムを提供します。Red Hat OpenShift Local には、Linux、macOS、および Microsoft Windows 10 のネイティブハイパーバイザーをサポートする Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンがあります。

    • Red Hat OpenShift Local は、OpenShift 4 クラスターまたは Podman コンテナーランタイムでのローカル開発およびテスト用に設計されています。OpenShift 3 クラスターをローカルで実行するには、Red Hat Container Development Kit を参照してください。

3.2. テクノロジープレビュー

これらの機能のサポートは、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 の対象となります。

  • Red Hat OpenShift Local 2.14 には、crc bundle generate コマンドを使用して、現在実行中のクラスターに基づいてカスタムバンドルを作成する機能が含まれています。このコマンド、そのパラメーター、および動作は、今後のリリースで互換性のない方法で変更される可能性があります。

3.3. 大きな変更

  • Red Hat OpenShift Local 2.14 は、OpenShift Container Platform 4.12.1 を組み込み OpenShift バージョンとして提供します。
  • Red Hat OpenShift Local 2.14 は Podman 4.3.1 を提供します。
  • crc oc-env および crc podman-env コマンドは、PowerShell Core で動作します。コミット を参照してください。
  • crc podman-env --root 出力では、出力された指示に欠落している --root が追加されます。issue #3492 を参照してください。

パート II. 既知の問題

Red Hat OpenShift Local 2.14 のユーザーに発生する可能性がある問題、およびこれらの問題の可能な回避策。

第4章 一般的な問題

すべてのサポート対象プラットフォームに影響する問題。

4.1. SSH キーの不一致エラー

crc cleanup コマンドは、Red Hat OpenShift ローカルインスタンスの SSH キーをユーザー SSH の既知のホストから削除しません。

したがって、podman-remote などのコマンドを使用して、Red Hat OpenShift Local インスタンスにアクセスしようとすると、次のエラーメッセージが表示される場合があります。

Error: failed to connect: ssh: handshake failed: knownhosts: key mismatch

回避策

  • SSH の既知のホストから残りの SSH キーを削除します。

    $ ssh-keygen -R $(crc ip)

関連情報

4.2. プロキシー設定が Podman プリセットに不適切に適用されている

Podman プリセットが使用されている場合、crc config set コマンドを使用して設定されたプロキシー設定は、Red Hat OpenShift Local に組み込まれた podman-remote バイナリーによって使用されません。

4.3. Red Hat OpenShift Local はデフォルトでメトリックを無効にする

Red Hat OpenShift Local が一般的なノートブックで確実に実行できるようにするために、Red Hat OpenShift Local は、Prometheus や関連するすべての監視、アラート、テレメトリー機能など、リソースを大量に消費するサービスを無効にします。これらの機能を有効にすることができます。

手順

  1. 追加のリソースを割り当てるには、仮想マシンの設定 を参照してください。
  2. 監視、アラート、およびテレメトリーの開始 を参照してください

これらの機能を有効にした後は、監視を無効にすることはできません。

回避策

監視を再度無効にするには:

  1. 仮想マシンを削除します。

    $ crc delete
  2. 仮想マシンを作成します。

    $ crc start

4.4. 多くの Operator を有効にすると、デフォルトよりも多くのメモリーが必要になる

crc start コマンドは、デフォルトで 9 GiB のメモリーを Red Hat OpenShift Local の仮想マシンに割り当てます。多くの Operator を有効にすると、メモリー要件が増加する可能性があります。

回避策

4.5. 最初の nameserver が IPv6 の場合は、Red Hat OpenShift Local が機能しない

最初の nameserver が IPv6 の場合は、Red Hat OpenShift Local 仮想マシンへの DNS 解決が失敗することがあります。

回避策

  • -n フラグを使用して、Red Hat OpenShift ローカル仮想マシンを起動する際は、IPv4 nameserver を指定します。

    $ crc start -n 8.8.8.8

第5章 macOS の問題

本セクションでは、macOS ホストのユーザーに影響する Red Hat OpenShift Local の問題を説明します。

5.1. ハイバネートにより、仮想マシンの時間が非同期に

Red Hat OpenShift Local 仮想マシンの時間がホストマシンの時間と非同期になる場合もあります。この問題は、ホストマシンがハイバネートに入る際に Red Hat OpenShift Local 仮想マシンが実行している場合に発生します。

回避策

  1. Red Hat OpenShift Local 仮想マシンを停止します。

    $ crc stop
  2. Red Hat OpenShift Local 仮想マシンを再起動します。

    $ crc start

第6章 Microsoft Windows の問題

本セクションでは、Microsoft Windows ホストのユーザーに影響する Red Hat OpenShift Local の問題を説明します。

6.1. Microsoft 標準インストーラー (MSI) を使用したインストール後のインストールの完了

手順

  1. MSI インストーラーを使用して、Red Hat OpenShift Local をインストールします。
  2. コンピューターを再起動します。
  3. コマンドプロンプトまたは PowerShell で次のコマンドを実行します。

    $ crc setup

6.2. crc cleanup コマンドが権限エラーで失敗する場合がある

コマンド間でホストコンピューターを再起動せずに、crc setup に続いて、crc cleanup を実行すると、crc cleanup で次のエラーが報告されます。

Post "http://unix/clean": open \\.\pipe\crc-admin-helper: Access is denied.

回避策

  1. コンピューターを再起動します。
  2. 以下のコマンドを実行します。

    $ crc cleanup

6.3. %WINDRIVE% の外部で実行すると、予期しない動作が発生する

ネットワークドライブから crc バイナリーを起動すると、Hyper-V ドライバーが失敗します。

回避策

  • crc バイナリーを %WINDRIVE% 上の場所に移動します。

    %WINDRIVE% は通常 C:\ に設定されます。

6.4. Red Hat OpenShift Local が PowerShell での FullLanguage サポートを想定

Red Hat OpenShift Local は、システム管理者が決定した例外を除いて、ConstrainedLanguage PowerShell モードをサポートします。

6.5. crc oc-env コマンドは、%PATH% の特殊文字では機能しない

Microsoft Windows では、PowerShell およびコマンドプロンプトが UTF-8 エンコーディングを使用しません。したがって、%PATH% に存在する特殊文字を使用して、crc oc-env コマンドを実行すると、UTF-8 文字が正確にエンコードされません。

回避策

  • 特殊文字を含まない場所に crc バイナリーを移動します。

関連情報

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