第1章 OpenShift Data Foundation 更新プロセスの概要

オープンソースの Ceph テクノロジーに基づく OpenShift Container Storage では、導入以来、コンテナー化されたハイブリッドクラウド環境でのスコープおよび基本的なロールを拡大してきました。他のデータ関連のハードウェアやソフトウェアに加えて、既存のストレージを補完し、ハイブリッドクラウド環境ですぐにアタッチ、アクセス、および拡張できるようにします。これらの基本的なインフラストラクチャーの特徴をより適切に反映するために、OpenShift Container Storage は OpenShift Data Foundation になりました。

重要

OpenShift Container Platform OperatorHub から OpenShift Data Foundation Operator をインストールすることによってのみ、OpenShift Container Storage バージョン 4.8 から OpenShift Data Foundation バージョン 4.9 のアップグレードプロセスを実行できます。

今後のリリースでは、自動更新を有効にすることで、4.9 と 4.x などのマイナーリリース間、または 4.9.0 と 4.9.1 などのバッチ更新間で Red Hat OpenShift Data Foundation をアップグレードできます (Operator のインストール中に行わない場合)。あるいは、手動更新を実行します。

また、内部および外部モードのデプロイメントの両方で、以下の順序で Red Hat OpenShift Data Foundation のさまざまな部分をアップグレードする必要もあります。

  1. OpenShift Container Platform の クラスターの更新 ドキュメントに従って OpenShift Container Platform を更新します
  2. Red Hat OpenShift Data Foundation を更新します。

    1. 更新に非接続環境を準備する には、Operator Lifecycle Manager を制限されたネットワークで使用するための Operator ガイド を参照し、Red Hat OpenShift Data Foundation およびローカルストレージ Operator を使用している場合はこれらを更新できるようにします。
    2. OpenShift Container Platform Web コンソールの OperatorHub から Red Hat OpenShift Data Foundation Operator をインストールして、Red Hat OpenShift Container Storage Operator のバージョン 4.8 をバージョン 4.9 に更新しますUpdating Red Hat OpenShift Container Storage 4.8 to Red Hat OpenShift Data Foundation 4.9 を参照してください。
    3. Red Hat OpenShift Data Foundation を 4.9.x から 4.9.y に更新しますUpdating Red Hat OpenShift Data Foundation 4.9.x to 4.9.y を参照してください。
    4. 外部モードのデプロイメントを更新する場合はOpenShift Data Foundation 外部シークレットの更新 のセクションにある手順も実行する必要があります。
    5. ローカルストレージを使用する場合:

      1. ローカルストレージ Operator を更新します

        不明な場合は、Checking for Local Storage Operator deployments を参照してください。

      2. ローカルストレージがサポートするクラスターの 更新後の設定変更を実行します

        詳細は、ローカルストレージでサポートされるクラスターについての更新後の設定 について参照してください。

更新に関する考慮事項

開始する前に、以下の重要な考慮事項を確認してください。

  • Red Hat では、Red Hat OpenShift Data Foundation で同じバージョンの Red Hat OpenShift Container Platform を使用することを推奨しています。

    OpenShift Container Platform および Red Hat OpenShift Data Foundation のサポートされる組み合わせについての詳細は、Interoperability Matrix を参照してください。

  • クラスターが内部モードまたは外部モードのどちらでデプロイされたかを確認するには、ODF クラスターに内部モードまたは外部モードのストレージがあるかどうかを判別する方法 に関する ナレッジベースの記事 を参照してください。
  • ローカルストレージ Operator は、ローカルストレージ Operator のバージョンが Red Hat OpenShift Container Platform のバージョンと一致する場合にのみ完全にサポートされます。
  • 柔軟なスケーリング機能は、Red Hat OpenShift Data Foundation バージョン 4.7 以降の新規デプロイメントでのみ利用できます。以前のバージョンからバージョン 4.7 以降にアップグレードされたストレージクラスターは、柔軟なスケーリングをサポートしません。詳細は、New features section of 4.7 Release NotesFlexible scaling of OpenShift Container Storage cluster を参照してください。