第1章 OpenShift Data Foundation のデプロイの準備
ローカルストレージデバイスを使用して OpenShift Data Foundation を OpenShift Container Platform にデプロイすると、内部クラスターリソースを作成できます。この方法では、ベースサービスを内部でプロビジョニングします。その後、すべてのアプリケーションは追加のストレージクラスにアクセスできます。
ローカルストレージを使用して Red Hat OpenShift Data Foundation のデプロイメントを開始する前に、リソース要件を満たしていることを確認してください。ローカルストレージデバイスを使用して OpenShift Data Foundation をインストールするための要件 について参照してください。
ワーカーノードについて Red Hat Enterprise Linux ベースのホストでのファイルシステムアクセスを有効にします。Red Hat Enterprise Linux ベースのノードのコンテナーについてのファイルシステムのアクセスの有効化 について参照してください。
注記Red Hat Enterprise Linux CoreOS(RHCOS) の場合は、この手順を省略します。
オプション: 外部鍵管理システム (KMS) を使用してクラスター全体の暗号化を有効にする場合:
- トークンのあるポリシーが存在し、Vault のキー値のバックエンドパスが有効にされていることを確認します。Vault でのキー値のバックエンドパスおよびポリシーの有効化 について参照してください。
- Vault サーバーで署名済みの証明書を使用していることを確認します。
上記を処理した後に、指定した順序で以下の手順を実行します。
1.1. ローカルストレージデバイスを使用して OpenShift Data Foundation をインストールするための要件
ノードの要件
クラスターは、それぞれローカルに接続されたストレージデバイスを持つ 3 つ以上の OpenShift Container Platform ワーカーノードで設定される必要があります。
- 選択した 3 つのノードには、OpenShift Data Foundation で使用できる raw ブロックデバイスが少なくとも 1 つ必要です。
- 使用するデバイスは空である必要があります。ディスクには物理ボリューム (PV)、ボリュームグループ (VG)、または論理ボリューム (LV) を含めないでください。
詳細は、プランニングガイドのリソース要件 のセクションを参照してください。
Regional-DR 要件 [開発者プレビュー]
Red Hat OpenShift Data Foundation でサポートされる障害復旧機能では、障害復旧ソリューションを正常に実装するために以下の前提条件がすべて必要になります。
- 有効な Red Hat OpenShift Data Foundation Advanced エンタイトルメント
- 有効な Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes サブスクリプション
OpenShift Data Foundation のサブスクリプションがどのように機能するかを知るには、OpenShift Data Foundation subscriptions に関するナレッジベースの記事 を参照してください。
詳細な要件は、Regional-DR requirements および RHACM requirements を参照してください。
Arbiter ストレッチクラスターの要件 [テクノロジープレビュー]
この例では、3 番目のゾーンを Arbiter の場所とした上で、単一クラスターが 2 つのゾーンに展開されます。これはテクノロジープレビュー機能であり、現時点では OpenShift Container Platform オンプレミスでのデプロイメント用とされています。
詳細な要件および手順は、Configuring OpenShift Data Foundation for Metro-DR stretch clusterを参照してください。
柔軟なスケーリングおよび Arbiter はどちらもスケーリングロジックの競合がある場合も同時に有効にすることはできません。Flexible scaling を使用すると、1 度に 1 つのノードを OpenShift Data Foundation クラスターに追加することができます。Arbiter クラスターでは、2 つのデータゾーンごとに 1 つ以上のノードを追加する必要があります。
compact モードの要件
OpenShift Data Foundation は、3 ノードの OpenShift のコンパクトなベアメタルクラスターにインストールできます。ここでは、すべてのワークロードが 3 つの強力なマスターノードで実行されます。ワーカーノードまたはストレージノードは含まれません。
compact モードで OpenShift Container Platform を設定するには、3 ノードクラスターの設定 および エッジデプロインメントの 3 ノードアーキテクチャーの提供 を参照してください。
ノードの最小要件 [テクノロジープレビュー]
OpenShift Data Foundation クラスターは、標準のデプロイメントリソース要件を満たしていない場合に、最小の設定でデプロイされます。
詳細は、プランニングガイドのリソース要件 のセクションを参照してください。