第1章 Metro-DR ストレッチクラスターの概要

Red Hat OpenShift Data Foundation デプロイメントは、災害復旧機能を備えたストレージインフラストラクチャーを提供するために、2 つの異なる地理的ロケーション間で展開できます。2 つの拠点のうちどちらかが部分的または完全に利用できないといった災害に直面した場合、OpenShift Data Foundation のデプロイメント上にデプロイされた OpenShift Container Storage が存続できるようにしなければなりません。このソリューションは、インフラストラクチャーのサーバー間に特定のレイテンシー要件があるメトロポリタンに広がるデータセンターでのみ利用できます。

注記

現在、レイテンシーが、異なる場所にある OpenShift Container Platform ノード間の 4 ミリ秒のラウンドトリップタイム (RTT) を超えないストレッチクラスターを使用して Metro-DR ソリューションをデプロイできます。より高いレイテンシーでデプロイする予定がある場合は、Red Hat カスタマーサポート にお問い合わせください。

以下の図は、Metro-DR ストレッチクラスターの最も簡単なデプロイメントを示しています。

OpenShift ノードおよび OpenShift Data Foundation デーモン

OpenShift nodes and OpenShift Data Foundation daemons

この図では、Arbiter ゾーンにデプロイされた OpenShift Data Foundation モニターの Pod にはマスターノード向けの耐性が組み込まれています。この図では、高可用性 OpenShift Container Platform コントロールプレーンに必要な各データゾーンのマスターノードを示しています。また、いずれかのゾーンの OpenShift Container Platform ノードに、他の 2 つのゾーンの OpenShift Container Platform ノードとのネットワーク接続があることが重要です。