第2章 新機能

このセクションでは、Red Hat OpenShift Data Foundation 4.9 で導入された新機能について説明します。

ユーザーインターフェイス、製品コンポーネント、およびドキュメントのリブランディング

オープンソースの Ceph テクノロジーに基づく OpenShift Container Storage では、導入以来、コンテナー化されたハイブリッドクラウド環境でのスコープおよび基本的なロールを拡大してきました。これらの基本的なインフラストラクチャーの特徴をより適切に反映するために、OpenShift Container Storage は OpenShift Data Foundation になりました。

OpenShift Data Foundation 4.9 には、以下が含まれます。

  • すべてのストレージシステムのステータスおよびメトリクスを表示するためのダッシュボードの改善
  • ストレージシステムを作成するための使いやすいウィザード
  • リブランドされたユーザーインターフェイスとドキュメント

OpenShift Container Storage バージョン 4.8 以前のドキュメントを表示するには、Product Documentation for Red Hat OpenShift Container Storage を参照してください。

OpenShift Container Storage 4.8 から OpenShift Data Foundation 4.9 に更新するには、OpenShift Container Platform Operator Hub から OpenShift Data Foundation Operator を新たにインストールする必要があります。この新規 Operator のインストールは、OpenShift Container Storage バージョン 4.8 とそのすべてのコンポーネントを OpenShift Data Foundation バージョン 4.9 にアップグレードします。

詳細は、Upgrading to OpenShift Data Foundation を参照してください。

Multicloud Object Gateway バケットレプリケーション

1 つの MulticloudObject Gateway(MCG) バケットから別の MCG バケットへのデータレプリケーションは、より高い復元力とより優れたコラボレーションオプションを提供します。これらのバケットは、サポート対象のストレージソリューションでサポートされるデータバケットまたは namespace バケットのいずれかになります。

詳細は、Multicloud Object Gateway bucket replication を参照してください。

プール圧縮メトリクスを表示する機能

本リリースでは、プール圧縮メトリクスを表示できます。このメトリクスは、保存したストレージ容量、プール圧縮の有効性、および容量消費への影響に関する情報を提供します。本リリースで利用可能なプールごとのメトリクスは、コストを削減し、データをより効率的に消費できるようにする情報を提供します。また、効果がない場合は、圧縮を無効にすることができます。

詳細は、Pool metrics を参照してください。

Multicloud Object Gateway エンドポイント Pod の自動スケーリング

Multicloud Object Gateway エンドポイント Pod 機能の自動スケーリングを使用し、負荷の増減に応じてリソースの調整を自動化できます。これにより、S3 負荷の実稼働リソースを管理するためのパフォーマンスとサービス性が向上します。

詳細は、Automatic scaling of Multicloud Object Gateway endpoints を参照してください。

プラグ可能な外部ストレージのデプロイメントおよびモニターリングレイヤー (IBM FlashSystem®)

本リリースでは、OpenShift Data Foundation を使用して IBM FlashSystem® ストレージに接続し、これを監視することができます。OpenShift Data Foundation は、基礎となるストレージと OpenShift Data Foundation データ層の両方に単一ビューを提供する一方で、IBM FlashSystem をファイルおよびオブジェクトストレージに拡張します。

詳細は、Deploy OpenShift Data Foundation using IBM FlashSystem を参照してください。