2.5. ローカルストレージデバイスを使用した IBM Power インフラストラクチャーの OpenShift Data Foundation ノードへの容量の追加によるストレージのスケールアップ

IBM Power インフラストラクチャーで設定されたローカルストレージベースの OpenShift Data Foundation ワーカーノードにストレージ容量 (追加のストレージデバイス) を追加します。

前提条件

  • 3 つの OpenShift Container Platform ワーカーノードが必要です。それらのノードには、元の OpenShift Data Foundation の StorageCluster の作成に使用されたものと同じストレージタイプおよびサイズ (例: 0.5 TB SSD) が割り当てられている必要があります。

手順

  1. OpenShift Data Foundation がインストールされている OpenShift Container Platform ノードにストレージ容量を追加するには、以下を実行する必要があります。

    1. ワーカーノードごとに少なくとも 1 つのデバイスを追加するため、利用可能なデバイスを見つけます。各デプロイメントガイドで説明されている利用可能なストレージデバイスを検索する手順に従ってください。

      注記

      このプロセスを、ストレージを追加する既存ノードのすべて (3 ノード以上) に対して実行するようにしてください。

    2. LocalVolume カスタムリソース (CR) に追加のディスクを追加します。

      $ oc edit -n openshift-local-storage localvolume localblock

      出力例:

      spec:
        logLevel: Normal
        managementState: Managed
        nodeSelector:
          nodeSelectorTerms:
            - matchExpressions:
                - key: kubernetes.io/hostname
                  operator: In
                  values:
                    - worker-0
                    - worker-1
                    - worker-2
        storageClassDevices:
          - devicePaths:
              - /dev/sda
              - /dev/sdx    # newly added device
            storageClassName: localblock
            volumeMode: Block

      CR の編集後に変更を保存するようにしてください。

      出力例:

      localvolume.local.storage.openshift.io/localblock edited

      この CR に新規デバイスが追加されていることを確認できます。

      • sdx
  2. 新規に作成された永続ボリューム (PV) を localVolume CR で使用される storageclass 名で表示します。

    $ oc get pv | grep localblock | grep Available

    出力例:

    local-pv-a04ffd8       500Gi      RWO      Delete       Available      localblock       24s
    local-pv-a0ca996b      500Gi      RWO      Delete       Available      localblock       23s
    local-pv-c171754a      500Gi      RWO      Delete       Available      localblock       23s
  3. OpenShift Web コンソールに移動します。
  4. 左側のナビゲーションバーの Operators をクリックします。
  5. Installed Operators を選択します。
  6. ウィンドウで、OpenShift Data Foundation Operator をクリックします。
  7. 上部のナビゲーションバーで右にスクロールし、Storage System タブをクリックします。

    1. 表示される一覧の横にある Action menu (⋮) をクリックして、オプションメニューを拡張します。
    2. オプションメニューから Add Capacity を選択します。

      このダイアログボックスで、Storage Class 名を localVolume CR で使用される名前に設定します。表示される利用可能な容量は、ストレージクラスで利用可能なローカルディスクをベースとしています。

    3. Add をクリックします。
  8. ステータスを確認するには、StorageData Foundation に移動し、Status カードの Storage System に緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。

検証手順

  • 利用可能な容量を確認します。

    • OpenShift Web コンソールで、StorageData Foundation をクリックします。
    • Storage Systems タブをクリックし、ocs-storagecluster-storagesystem をクリックします。
    • OverviewBlock and File タブに移動してから、Raw Capacity カードをチェックします。

      容量は選択に応じて増大することに注意してください。

      注記

      Raw 容量はレプリケーションを考慮せず、フル容量を表示します。

  • 新しい OSD およびそれらの対応する新規 Persistent Volume Claims (PVC) が作成されていることを確認します。

    • 新規作成された OSD の状態を表示するには、以下を実行します。

      1. OpenShift Web コンソールから WorkloadsPods をクリックします。
      2. Project ドロップダウンリストから openshift-storage を選択します。

        注記

        Show default projects オプションが無効になっている場合は、切り替えボタンを使用して、すべてのデフォルトプロジェクトを一覧表示します。

    • Pod の状態を確認します。

      1. OpenShift Web コンソールで、StoragePersistent Volume Claims をクリックします。
      2. Project ドロップダウンリストから openshift-storage を選択します。

        注記

        Show default projects オプションが無効になっている場合は、切り替えボタンを使用して、すべてのデフォルトプロジェクトを一覧表示します。

  • オプション:クラスターでクラスター全体の暗号化が有効な場合には、新規 OSD デバイスが暗号化されていることを確認します。

    1. 新規 OSD Pod が実行しているノードを特定します。

      $ oc get -o=custom-columns=NODE:.spec.nodeName pod/<OSD-pod-name>
      <OSD-pod-name>

      OSD Pod の名前です。

      以下に例を示します。

      oc get -o=custom-columns=NODE:.spec.nodeName pod/rook-ceph-osd-0-544db49d7f-qrgqm
    2. 直前の手順で特定された各ノードに以下を実行します。

      1. デバッグ Pod を作成し、選択したホストの chroot 環境を開きます。

        $ oc debug node/<node-name>
        <node-name>

        ノードの名前。

        $ chroot /host
      2. ocs-deviceset 名の横にある crypt キーワードを確認します。

        $ lsblk
重要

クラスターの削減は、Red Hat サポートチーム のサポートがある場合にのみサポートされます。