第2章 OpenShift Container Storage アップグレードチャネルおよびリリース

OpenShift Container Platform 4.1 で、Red Hat はクラスターのアップグレードの適切なリリースバージョンを推奨するためにチャネルという概念を導入しました。アップグレードのペースを制御することで、これらのアップグレードチャネルからアップグレードストラテジーを選択することができます。OpenShift Container Storage は、OpenShift Container Platform の Operator としてデプロイされるため、複数のチャネルに修正を提供し、アップグレードのペースを制御するための同じストラテジーに従います。アップグレードチャネルは OpenShift Container Storage のマイナーバージョンに関連付けられます。たとえば、OpenShift Container Storage 4.7 アップグレードチャネルでは 4.6 から 4.7 へのアップグレードおよび 4.7 内のアップグレードが推奨されます。4.8 以降のリリースへのアップグレードは推奨されていません。このストラテジーにより、管理者は OpenShift Container Storage の次のマイナーバージョンへのアップグレードに関して明確な決定を行うことができます。

アップグレードチャネルはリリースの選択のみを制御し、インストールするクラスターのバージョンには影響を与えません。ocs-operator はインストールされる OpenShift Container Storage のバージョンを決定します。追加設定なしで、OpenShift Container Platform との互換性を維持しながら、最新の OpenShift Container Storage リリースを常にインストールします。そのため、OpenShift Container Platform 4.7 では、OpenShift Container Storage 4.7 はインストールできる最新バージョンになります。

OpenShift Container Storage のアップグレードは、互換性と相互運用性が OpenShift Container Platform で維持されるように OpenShift Container Platform のアップグレードと連動します。OpenShift Container Storage 4.7 では、OpenShift Container Platform 4.7 および 4.8 がサポートされます。OpenShift Container Platform 4.8 は、OpenShift Container Platform との前方互換性を維持するためにサポートされます。OpenShift Container Storage のバージョンを OpenShift Container Platform と同じにしておくと、そのリリースのすべての機能やエンハンスメントを活用できます。

OpenShift Container Platform 4.7 では以下のアップグレードチャネルが提供されます。

  • stable-4.7

    stable-4.7 チャネル
    新規バージョンの GA 後、 マイナーバージョンに対応する stable チャネルが、アップグレードに使用できる新しいイメージで更新されます。stable-4.7 チャネルを使用すると、OpenShift Container Storage 4.6 からのアップグレードおよび 4.7 内のアップグレードを行うことができます。