4.2. IBM Z の OpenShift Container Storage ノードへの容量の追加によるストレージのスケールアップ

以下の手順を使用して、設定された Red Hat OpenShift Container Storage ワーカーノードにストレージ容量を追加し、パフォーマンスを強化します。

前提条件

  • 実行中の OpenShift Container Storage Platform
  • OpenShift Web コンソールの管理者権限
  • デプロイメント時にプロビジョニングされたストレージクラス以外のストレージクラスを使用してスケーリングするには、最初に追加のストレージクラスを定義します。詳細は、ストレージクラスの作成 を参照してください。

手順

  1. zFCP ディスクを使用してハードウェアリソースを追加します。

    1. 以下のコマンドを使用してすべてのディスクを一覧表示します。

      $ lszdev

      出力例:

      TYPE         ID                                              ON   PERS  NAMES
      zfcp-host    0.0.8204                                        yes  yes
      zfcp-lun     0.0.8204:0x102107630b1b5060:0x4001402900000000  yes  no    sda sg0
      zfcp-lun     0.0.8204:0x500407630c0b50a4:0x3002b03000000000  yes  yes   sdb sg1
      qeth         0.0.bdd0:0.0.bdd1:0.0.bdd2                      yes  no    encbdd0
      generic-ccw  0.0.0009                                        yes  no

      SCSI ディスクは、ID セクションの <device-id>:<wwpn>:<lun-id> 構造で zfcp-lun として表されます。最初のディスクはオペレーティングシステムに使用されます。新規ディスクのデバイス ID は同じである可能性があります。

    2. 以下のコマンドで新規 SCSI ディスクを追加します。

      $ chzdev -e 0.0.8204:0x400506630b1b50a4:0x3001301a00000000
      注記

      新規ディスクのデバイス ID は、置き換えるディスクと同じである必要があります。新規ディスクは、WWPN および LUN ID で識別されます。

    3. すべての FCP デバイスを一覧表示して、新規ディスクが設定されていることを確認します。

      $ lszdev zfcp-lun
      TYPE         ID                                              ON   PERS  NAMES
      zfcp-lun     0.0.8204:0x102107630b1b5060:0x4001402900000000 yes  no    sda sg0
      zfcp-lun     0.0.8204:0x500507630b1b50a4:0x4001302a00000000  yes  yes   sdb sg1
      zfcp-lun     0.0.8204:0x400506630b1b50a4:0x3001301a00000000  yes  yes   sdc sg2
  2. OpenShift Web コンソールに移動します。
  3. 左側のナビゲーションバーの Operators をクリックします。
  4. Installed Operators を選択します。
  5. ウィンドウで、OpenShift Container Storage Operator をクリックします。

    ocs installed operators
  6. 上部のナビゲーションバーで、右にスクロールし、Storage Cluster タブをクリックします。

    ocs Storage Cluster overview
  7. 表示される一覧の横にある (⋮) をクリックして、オプションメニューを拡張します。
  8. オプションメニューから Add Capacity を選択します。

    ocs add capacity dialog menu

    Raw Capacity フィールドには、ストレージクラスの作成時に設定されるサイズが表示されます。OpenShift Container Storage はレプリカ数 3 を使用するため、消費されるストレージの合計量はこの量の 3 倍になります。

  9. Add をクリックし、クラスターの状態が Ready になるまで待機します。

検証手順

  1. OverviewPersistent Storage タブに移動してから、Capacity breakdown カードをチェックします。

    ocs add capacity expansion verification capacity card aws
  2. 容量は選択に応じて増大することに注意してください。
重要

ノードまたは OSD を削除して削減するかどうかに関わらず、クラスターの削減は現時点でサポートされていません。