4.6 リリースノート

Red Hat OpenShift Container Storage 4.6

機能および拡張機能についてのリリースノート、既知の問題その他重要なリリース情報

概要

以下の Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 リリースノートでは、新機能および拡張機能のすべて、主な技術上の変更点、および一般公開バージョンの既知の問題についてまとめています。

第1章 はじめに

Red Hat OpenShift Container Storage は、コンテナー環境向けに最適化されたソフトウェアで定義されるストレージです。これは OpenShift Container Platform の Operator として実行され、コンテナーの統合され、単純化された永続ストレージの管理を可能にします。

Red Hat OpenShift Container Storage は最新の Red Hat OpenShift Container Platform に統合され、プラットフォームサービス、アプリケーションの移植性、および永続性の課題に対応します。これは、Red Hat Ceph Storage、Rook.io Operator、および NooBaa の Multicloud Object Gateway テクノロジーを含む新たなテクノロジースタックに構築された、次世代クラウドネイティブアプリケーション向けの高度にスケーラブルなバックエンドを提供します。

Red Hat OpenShift Container Storage は、数多くの方法でアプリケーションのライフサイクル全体におけるユーザーエクスペリエンスを単純化し、強化する、信頼できるエンタープライズクラスのアプリケーション開発環境を提供します。

  • データベースのブロックストレージを提供します。
  • 継続的な統合、メッセージングおよびデータ集約のための共有ファイルストレージ。
  • クラウドファースト開発、アーカイブ、バックアップ、およびメディアストレージ用のオブジェクトストレージ。
  • アプリケーションとデータの飛躍的なスケーリングが可能です。
  • 永続データボリュームの割り当てと割り当て解除を加速的に実行します。
  • 複数のデータセンターまたはアベイラビリティーゾーンにクラスターを拡張します。
  • 包括的なアプリケーションコンテナーレジストリーを確立します。
  • データアナリティクス、人工知能、機械学習、ディープラーニング、および IoT (モノのインターネット) などの次世代の OpenShift ワークロードをサポートします。
  • アプリケーションコンテナーだけでなく、データサービスボリュームおよびコンテナー、さらに追加の OpenShift Container Platform ノード、Elastic Block Store (EBS) ボリュームおよびその他のインフラストラクチャーサービスを動的にプロビジョニングします。

1.1. 本リリースについて

Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 (RHBA-2020:5606 および RHBA-2020:5605) をご利用いただけるようになりました。以下では、OpenShift Container Storage 4.6 に関連する新規拡張機能、新機能、および既知の問題について説明します。

Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 は、最新の Red Hat OpenShift Container Platform バージョンでサポートされます。詳細は、『Red Hat OpenShift Container Storage のサポート容易性および相互運用性ガイド』を参照してください。

OpenShift Container Storage 4.6 は Extended Update Support (EUS) リリースです。Red Hat OpenShift Container Storage EUS の詳細は、下層にある製品の「OpenShift ライフサイクル」および「OpenShift EUS の概要」を参照してください。

OpenShift Container Storage 4.6 のリリースを以って、バージョン 4.3 のライフサイクルは終了します。詳細は、「Red Hat OpenShift Container Platform ライフサイクルポリシー」を参照してください。

第2章 新機能および改良された機能

ここでは、Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 で導入された新機能および主な拡張機能について説明します。

暗号化されたストレージデータ

管理者は、デプロイメントプロセスの一部として OpenShift Container Storage 4.6 クラスターのすべてのデータを暗号化することを選択できるようになりました。詳細は、「Data encryption options」を参照し、OpenShift Container Storage ドキュメントを参照してクラウドまたはベアメタル環境にデプロイすることができます。

アプリケーション向けの柔軟な環境

ユーザーは、カスタムストレージクラスにマップする複数のストレージプールを作成できるようになりました。

これらの複数のプールは以下を実行します。

  • それぞれに高可用性のあるアプリケーションが、2 つのレプリカを持つ永続ボリュームを使用できるようにします。これにより、アプリケーションの効率性が上がります。
  • 圧縮が有効にされているストレージクラスを使用して Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC)の領域を節約します。

Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) の拡張

OpenShift Container Storage 4.5 では、Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC)をテクノロジープレビュー機能として拡張する機能が導入されました。これにより、永続ストレージリソースの管理の柔軟性が向上します。この機能は、OpenShift Container Storage 4.6 の時点で、Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) が新規であるか、既存であるかに拘らず、PVC の拡張を完全にサポートします。

詳細は、「Expanding Persistent Volume Claims」を参照してください。

マルチクラウドオブジェクトバケットの統合ビュー

オブジェクトバケットを namespace バケットに関連付け、関連付けられたバケット全体ですべてのオブジェクトを表示し、現時点で優先されるストレージプロバイダーへの書き込みのみを行います。詳細は、「Configuring namespace buckets」を参照してください。

Multicloud Object Gateway エンドポイント Pod の自動スケーリング

負荷の増減が生じる場合の自動スケーリングのプロビジョニングにより、S3 の負荷のリソース管理のパフォーマンスおよび保守性が改善されました。

フィルターを使用した自動デバイスの検出

今回のリリースにより、VMware およびベアメタルインフラストラクチャーのローカルストレージデバイスを使用して OpenShift Container Storage のデバイスをデプロイし、追加する際に、UI で利用可能なすべてのストレージデバイスを表示 (またはフィルター) できるようになりました。

詳細は、「Deploying using local storage devices in VMware infrastructure」および「Deploying using local storage devices in bare metal infrastructure」を参照してください。

障害のあるローカルストレージデバイスを簡単に置き換える方法

今回のリリースにより、UI を使用して VMware およびベアメタルインフラストラクチャーの障害のあるローカルストレージデバイスを置き換えることができるようになりました。ユーザーには、ディスクのステータスを特定し、障害のあるデバイスの交換を実行できるディスクのインベントリー一覧が提供されます。また、ダッシュボードおよびアラート通知により障害のあるディスクの置き換えを開始できます。

詳細は、「ユーザーインターフェースの使用による VMware およびベアメタルインフラストラクチャーの障害のあるストレージデバイスの置き換え」を参照してください。

ボリュームスナップショット

開発者および管理者は、ボリュームスナップショットを取得できます。ボリュームのスナップショットとは、特定の時点におけるクラスター内のストレージボリュームの状態です。これらのスナップショットは、毎回フルコピーを作成する必要がないので、より効率的にストレージを使用するのに役立ち、アプリケーション開発のビルディングブロックとして使用できます。ボリュームスナップショットは、新規の Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC)として復元できます。

詳細は、Volume snapshotsを参照してください。

ボリュームのクローン

OpenShift Container Storage 4.6 の永続ボリュームのクローンを作成して、クローン作成したこの永続ボリュームを、別のアプリケーション (RHOCP 4.6 上) での読み取り/書き込み操作に、パフォーマンスやアプリケーションに影響を与えることなく使用します。

詳細は、Volume cloningを参照してください。

RADOS Gateway のステータスおよび正常性

Object Service ダッシュボードでは、RADOS Gateway のステータスおよび正常性についての情報を提供するようになりました。詳細は、「Viewing metrics in the Object Service dashboard」を参照してください。

PV 作成時間の短縮

Ceph CSI ドライバー ceph-csi は、ceph のコマンドラインを呼び出す代わりに、Red Hat Ceph Storage に対してネイティブ Go バインディングを使用するように移行しました。これにより、PV の作成時間が短縮されます。

MDS および RGW 設定は、外部クラスターのインストール後に指定できます。

以前のバージョンでは、MDS および RGW 設定は、外部クラスターの作成時にのみ対応していました。今回の更新により、外部シークレットを更新して、MDS および RGW 設定を後で提供できるようになりました。OpenShift Container Storage Operator は変更を調整して、それに応じてリソースを更新します。詳細は、「Adding file and object storage to an existing external OpenShift Container Storage cluster」を参照してください。

Telemetry

RADOS Block Device (RBD) および Ceph File System (CephFS) についての新たな使用情報が Telemetry 経由で収集されるようになりました。詳細は、「Information collected by Telemetry」を参照してください。

アンインストール方法の強化

ユーザーが使用しやすい方法で、データなどが残されないように OpenShift Container Storage 4.6 をアンインストールします。

一貫性のある総合的なドキュメント

管理関連のガイドが小規模なブックに再編成され、関連する情報を見つけやすくなりました。

OpenShift Container Storage バージョン 4.x からバージョン 4.6 へのシームレスなアップグレードプロセス

OpenShift Container Storage のお客様は、既存のクラスターを OpenShift Container Storage 4.6 に簡単にアップグレードできる方法を使用できるようになりました。詳細は、「Updating OpenShift Container Storage」を参照してください。

第3章 バグ修正

このセクションでは、Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 で導入された主なバグ修正について説明します。

MON がダウンしても MGR Pod が再起動する

以前のバージョンでは、ノードを再起動すると MGR Pod が Pod の初期状態のままになり、新しい永続ボリューム(PV)を作成できませんでした。今回の更新により、MON がダウンしても MGR Pod が再起動するようになりました。

(BZ#1990031)

ディスクの交換後も以前の OSD Pod が Terminating の状態のままになる

以前の OSD Pod は、ディスクの交換手順が済んだ後に Terminating の状態のままになることがありました。今回の更新により、rook-ceph-osd PodTerminating 状態にある場合、force オプションを使用して Pod を削除できるようになりました。

MAX HPA の値が 1 を超えても警告がトリガーされない

以前の Red Hat OpenShift Container Storage のバージョンでは、Pod の自動スケーリング機能が利用できませんでした。そのため、MAX HPA の値が 1 を超えることができず、この値を超えると、アラートがトリガーされていました。今回の更新により、この機能が有効になり、アラートがトリガーされなくなりました。

(BZ#1836299)

ceph-mgr が原因のエラーが要求時に発生しなくなる

以前のバージョンでは、一部の ceph-mgr モジュール (fs) が、最初の ceph-mgr Pod 作成の一貫として渡された MON に常に接続されていました。これが原因で、MON エンドポイントが変更されると、これらのモジュールは、Red Hat Ceph Storage クラスターに接続して CephFS のプロビジョニングやステージングなどの各種要求に対応できず、エラーが発生していました。今回の更新により、ceph-mgr が変更されると MON エンドポイントも更新され、Pod 作成時に渡された最初の MON アドレスだけに依存しないように修正され、ceph-mgr 操作が想定通りに機能するようになりました。

(BZ#1858195)

RGW エンドポイントが http モードで実行しなくなる

以前のリリースでは、外部の Python スクリプトは、指定の RGW エンドポイントが到達できるかどうか常に確認しようとしていましたが、TLS が有効な https URL はサポート対象外でした。これが原因で、ユーザーが強制的に RGW エンドポイントを http モードで実行するため、セキュリティーが侵害されていました。外部スクリプトが修正され、https の URL 到達性チェックが含まれるようになりました。

(BZ#1878853)

破損したリンクを UI から削除

以前のバージョンでは、Multicloud Object Gateway ドキュメントが古くなったことが原因で UI のリンクが破損していました。これらのリンクが削除され、すべての情報が OpenShift Container Storage ドキュメントに含まれるようになりました。

(BZ#1881398)

OpenShift Container Storage Pod が OpenShift Container Storage のラベルが付けられていないノードでスケジュールされなくなる

以前のバージョンでは、OpenShift Container Storage Pod の内、ラベルがついたノードに所属しているにも拘らず、OpenShift Container Storage のラベルが指定されていないノードでスケジュールされているものがありました。今回の修正により、これらの Pod に適切な NodeAffinity が追加され、この問題は解決されました。

(BZ#1883828)

CSI ドライバーおよびその他のリソースが想定外に非表示にならなくなる

以前のバージョンでは、CSI ドライバーの Rook には無効な所有者の参照がありました。そのため、OpenShift Container Platform は openshift-storage namespace の CSI ドライバーおよび他のリソースを定期的に誤ってガベージコレクションしていたため、リソースが想定外に非表示になっていました。CSI ドライバーに対する Rook の無効な所有者参照が削除され、CSI ドライバーおよび他のリソースが消えなくなりました。

(BZ#1884318)

MON PDB が調整されてノードのドレイン (解放) が可能に

以前のリリースでは、MON の PodDisruptionBudget のリコンサイラーは静的でした。PDB は MON 数に基づいて 1 回のみ作成されますが、MON 数が変更されても更新されません。OpenShift Container Storage バージョン 4.3 および 4.4 では、クラスターのノード数が 5 つの場合には、デフォルトの MON 数は 5 に増加していました。OpenShift Container Storage バージョン 4.5 以降では、ノード数が異なる場合でも、MON 数が 3 に保たれるようになりました。OpenShift Container Storage バージョン 4.3 および 4.4 から 4.5 以降にアップグレードすると、ALLOWED DISRUPTIONS は 0 になります。これにより、ノードのドレイン (解放) が不可能でした。今回の更新により、MON PDB リコンサイラーが、MON 数が変更されると、 MON の PDB が新規作成するようになりました。そのため、ALLOWED DISRUPTIONS は常に 1 で、ノードのドレインが可能です。

(BZ#1888713)

パブリックアクセスポリシーのバケットへの設定時の問題解決

以前のリリースでは、バケットにパブリックアクセスポリシーを設定すると、変換で問題が発生し、希望のポリシーが正しく設定されませんでした。この変換の問題は修正され、必要なポリシーが正しく設定され、パブリックアクセスを設定できます。

(BZ#1889683)

第4章 テクノロジープレビュー

このセクションでは、Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 で導入されたテクノロジープレビュー機能について説明します。

Red Hat Virtualization のテクノロジープレビュー機能のサポート

OpenShift Container Storage が Red Hat Virtualization を使用してインストールされ、管理できるようになりました。詳細は、『Red Hat Virtualization を使用した OpenShift Container Storage のデプロイおよび管理』ガイドを参照してください。

Red Hat OpenStack Platform のテクノロジープレビュー機能のサポート

OpenShift Container Storage が Red Hat OpenStack Platform にインストールされ、管理できるようになりました。詳細は、『Red Hat OpenStack Platform を使用した OpenShift Container Storage のデプロイおよび管理』ガイドを参照してください。

IBM Power Systems テクノロジープレビュー機能のサポート

OpenShift Container Storage が IBM Power Systems を使用してインストールされ、管理できるようになりました。詳細は、『IBM Power Systems を使用した OpenShift Container Storage のデプロイおよび管理』ガイドを参照してください。

IBM Z および LinuxONE テクノロジープレビューのサポート

OpenShift Container Storage が IBM Z および LinuxONE を使用してインストールされ、管理できるようになりました。詳細は、『IBM Z および LinuxONE を使用した OpenShift Container Storage のデプロイおよび管理』ガイドを参照してください。

最小デプロイメントのテクノロジープレビューのサポート

OpenShift Container Storage は、標準のデプロイメントリソース要件を満たしていない場合に、最小の設定でデプロイできるようになりました。詳細は、『プランニングガイド』のデプロイメントリソースの最小要件について参照してください。

コンパクトデプロイメントのテクノロジープレビューのサポート

OpenShift Container Storage は、3 ノードの OpenShift のコンパクトなベアメタルクラスターにインストールできるようになりました。ここでは、すべてのワークロードが 3 つの強力なマスターノードで実行されます。ワーカーノードまたはストレージノードは含まれません。

コンパクトなベアメタルクラスターで OpenShift Container Platform を設定するには、3 ノードクラスターの設定について、またエッジデプロインメントの 3 ノードアーキテクチャーの提供について参照してください。

追加デバイスを使用したストレージ容量の拡張

管理者は、デプロイメント時に定義されるストレージクラス以外のストレージクラスを使用してストレージ容量をスケールアップできるようになりました。まず既存のストレージクラスに基づいて新規ストレージクラスを定義し、OpenShift Container Storage 容量を拡張する際にストレージクラスを選択します。詳細は、「Scaling storage」を参照してください。

第5章 既知の問題

このセクションでは、Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 の既知の問題について説明します。

nooba-db の問題

noobaa-core-0 は、ノードがダウンしても他のノードに移行しません。NooBaa は、ノードがダウンすると noobaa-core Pod の移行がブロックされるために機能しません。

(BZ#1783961)

PodDisruptionBudget アラートが継続的に表示される

OpenShift Container Platform アラートであるPodDisruptionBudget アラートは、オブジェクトストレージデバイス (OSD) について継続的に表示されます。このアラートは無視できます。Red Hat Openshift Container Platform ドキュメントの「 クラスターアラートの管理」セクションの手順に従ってこのアラートをサイレンスにすることができます。

詳細は、Red Hat ナレッジベースアーティクル を参照してください。

(BZ#1788126)

親 PVC よりもサイズが大きい Restore Snapshot/Clone 操作により無限ループが生じる

Ceph CSI は、親 PVC よりもサイズが大きい場合にスナップショットの復元やクローンの作成をサポートしません。そのため、サイズが多い Restore Snapshot/Clone 操作により、無限ループが生じます。この問題を回避するには、保留中の PVC を削除します。よりサイズの大きな PVC を取得するには、使用中の操作に基づいて以下のいずれかを実行します。

  • スナップショットを使用する場合、既存のスナップショットを復元し、親 PVC と同じサイズのボリュームを作成し、これを Pod に割り当て、PVC を必要なサイズに拡張します。詳細は、Volume snapshotsを参照してください。
  • Clone を使用する場合、親 PVC のクローンを作成し、親 PVC と同じサイズのボリュームを作成し、これを Pod に割り当て、PVC を必要なサイズに拡張します。詳細は、Volume cloningを参照してください。

(BZ#1870334)

Prometheus はポート 9283 でのみリッスンする

外部クラスターにある ceph-mgr の Prometheus サービスは、ポート 9283 をリッスンするように想定されています。他のポートはサポート対象外です。Red Hat Ceph Storage の管理者は、Prometheus エクスポーターにはポート 9283 だけを使用する必要があります。

(BZ#1890971)

Ceph のステータスは、ディスクの交換後の HEALTH_WARN です。

ディスクの交換後に、すべての OSD Pod が稼働している場合でも、1 daemons have recently crashed 警告が見られます。この警告により、Ceph のステータスが変更されます。Ceph のステータスは、HEALTH_WARN ではなく HEALTH_OK である必要があります。この問題を回避するには、rshceph-tools に実行し警告を非表示にすると、Ceph の正常性は HEALTH_OK に戻ります。

(BZ#1896810)

volume snapshotclass がない場合に PVC を volume snapshot から PVC を作成できない

volume snapshotclassを削除すると、volume snapshot statusError に変わります。そのため、volume snapshot から PVC を復元できません。この問題を回避するには、volume snapshotclass をもう一度作成します。

(BZ#1902711)

ローカルストレージベースのデプロイメントのデバイス検出ウィザードでは、テイントのマークが付けられたノードを検出できない

Openshift Container Platform v4.6 のユーザーインターフェースを使用してローカルストレージベースのデプロイメントが可能になりました。ストレージクラスターの作成時に、Red Hat OpenShift Container Storage ノードにテイントの node.ocs.openshift.io/storage="true":NoSchedulelocalvolumeset とマークされており、localvolumediscovery のカスタムリソースに、必要な容認 (toleration) が含まれていない場合には、ノードを検出できません。回避策は、「Red Hat ナレッジベースソリューション」を参照してください。

(BZ#1905373)

デバイス置き換えのアクションは、暗号化された OpenShift Container Storage クラスターについて UI で実行できません。

暗号化された OpenShift Container Storage クラスターでは、検出の結果 CR は Ceph OSD (Object Storage Daemon) がサポートするデバイスを検出します。これは、Ceph アラートで報告されるデバイスとは異なります。アラートをクリックすると、ユーザーにはDisk not foundというメッセージが表示されます。不一致があるため、コンソール UI は OCS ユーザー用にディスク置き換えオプションを有効にすることはできません。この問題を回避するには、障害のあるデバイスの置き換え時に CLI 手順を使用します。

(BZ#1906002)

第6章 IBM Power Systems および Z でサポートされない機能

以下の OpenShift Container Storage 4.6 機能は、IBM Power Systems および IBM Z を使用してデプロイされるクラスターではサポートされません。機能についての詳細は、各機能をクリックします。