7.4. ハイブリッドおよびマルチクラウドバケットのデータのミラーリング
Multicloud Object Gateway (MCG) は、クラウドプロバイダーおよびクラスター全体にまたがるデータの処理を単純化します。
前提条件
- まず、MCG で使用できるバッキングストレージを追加する必要があります。「ハイブリッドまたはマルチクラウド用のストレージリソースの追加」を参照してください。
次に、データ管理ポリシー(ミラーリング)を反映するバケットクラスを作成します。
手順
ミラーリングデータは、以下の 3 つの方法で設定できます。
7.4.1. MCG コマンドラインインターフェースを使用したデータのミラーリング用のバケットクラスの作成
MCG コマンドラインインターフェースから以下のコマンドを実行し、ミラーリングポリシーでバケットクラスを作成します。
$ noobaa bucketclass create mirror-to-aws --backingstores=azure-resource,aws-resource --placement Mirror
新たに作成されたバケットクラスを新規のバケット要求に設定し、2 つのロケーション間でミラーリングされる新規バケットを生成します。
$ noobaa obc create mirrored-bucket --bucketclass=mirror-to-aws
7.4.2. YAML を使用したデータのミラーリング用のバケットクラスの作成
以下の YAML を適用します。この YAML は、ローカル Ceph ストレージと AWS 間でデータをミラーリングするハイブリッドの例です。
apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: BucketClass metadata: name: hybrid-class labels: app: noobaa spec: placementPolicy: tiers: - tier: mirrors: - mirror: spread: - cos-east-us - mirror: spread: - noobaa-test-bucket-for-ocp201907291921-11247_resource
以下の行を標準の Object Bucket Claim (オブジェクトバケット要求、OBC) に追加します。
additionalConfig: bucketclass: mirror-to-aws
OBC についての詳細は、「Object Bucket Claim(オブジェクトバケット要求)」を参照してください。
7.4.3. ユーザーインターフェースを使用したデータミラーリングを行うためのバケットの設定
OpenShift Storage コンソールで、
Dashboards
→OCS Object Service
に移動し、noobaa
リンクを選択します。左側の
buckets
アイコンをクリックします。バケットの一覧が表示されます。- 更新するバケットを選択します。
Edit Tier 1 Resources
をクリックします。Mirror
を選択し、このバケットに使用する関連リソースを確認します。以下の例では、prem Ceph RGW と AWS 間でデータのミラーリングをします。-
Save
をクリックします。
NooBaa UI で作成されたリソースは、OpenShift UI または MCG CLI では使用できません。