Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite

10.2. 複数のエンタイトルメントを管理する

新規の組織を作成したら、 その組織へのエンタイトルメントの割り当てが重要な作業となります。 Management や Provisioning といったシステムエンタイトルメントが各システムに必要になります。 また、 カスタムチャンネル以外のチャンネルを使用するシステムには rhel-serverrhn-tools などのチャンネルエンタイトルメントも必要になります。 Management エンタイトルメントは組織が正しく機能するための基本要件です。 組織に割り当てられる Management エンタイトルメントの数は、 Red Hat Network Satellite 上でその組織に登録できるシステムの最大数と同じであり、 使用可能な Software エンタイトルメント数には関係ありません。 例えば、 Red Hat Enterprise Linux の Client エンタイトルメントは合計で 100 個あるけれど組織で使用できる Management エンタイトルメントは 50 個しかない場合、 その組織に登録できるシステム数は 50 システムのみになります。
また、 Red Hat Network Tools ソフトウェアチャンネルのエンタイトルメントも各組織に付与する必要があります。 Red Hat Network Tools チャンネルには、 Satellite の機能拡張に必要な各種のクライアントソフトウェアが含まれています。 これには、 設定管理やキックスタートのサポートに必要なクライアントソフトウェアの他、 Xen や KVM の仮想化ゲストのエンタイトルメント数が正しくカウントされるために必要な rhn-virtualization パッケージなども含まれます。
サブスクリプション のインターフェースにアクセスするには、 管理 メニューを開いて 組織 を選択します。一覧から組織を一つ選択して、サブスクリプション タブを選択します。
サブスクリプション インターフェースで、ソフトウェアチャンネルエンタイトルメント のタブを開き、すべての組織のエンタイトルメントと使用状況を確認します。
Satellite 管理者は、 ソフトウェアチャンネルのエンタイトルメント タブ内の 組織 のタブで各組織が利用できるソフトウェアチャンネル数を調整することができます。 適切な数を (可能な値 に記載されている範囲内で) 入力して、 組織の更新 ボタンをクリックしこの値を変更します。
チャンネルエンタイトルメントは、通常 または Flex のいずれかになります。 Regular のエンタイトルメントはどのシステムにでも使用できます。 Flex のエンタイトルメントはサポートされている仮想化タイプのゲストとして検出されたシステムにのみ使用することができます。

注記

カスタムチャンネルを使用できるのは、 そのチャンネルを作成した組織管理者のみで、 使用できるのは組織内に限られます。 ただし、 チャンネルを共有させる予定のある複数の組織間で「組織の信頼」が確立されている場合を除きます。 組織の信頼については 「組織の信頼」 を参照してください。
組織 のタブには サブスクリプション+システムのエンタイトルメント のセクションもあり、以下のような情報が表示されます。
  • 合計: Satellite 用のチャンネルエンタイトルメントの合計数
  • 利用可能数量: 現在割り当てが可能なエンタイトルメントの数
  • 使用: すべての組織で現在使用されているエンタイトルメントの数と割り当てられているエンタイトルメントの数との対比
例えば、合計 のコラムが 100 で、利用可能数量 のコラムが 70 の場合、30 のエンタイトルメントが組織に割り当てられていることになります。使用 のコラムには、これらの 30 の割り当て済みエンタイトルメントの中で、ベース組織以外の組織が現在使用しているエンタイトルメントの数が表示されます。使用 のコラムに 24 of 30 (80%) と表示されている場合、合計で 30 割り当てられているうち、24 のチャンネルエンタイトルメントが Satellite 組織 (organization 1 以外) に分配されていることになります。
サブスクリプション のインターフェースで、ソフトウェアチャンネルエンタイトルメント のタブを選択し、すべての組織のエンタイトルメントと使用状況を確認します。その中の一つの組織をクリックして、その組織についての詳しい情報を提供する 詳細 のページを表示します。
  • アクティブなユーザー: 組織内のユーザー数
  • システム: 組織にサブスクライブしているシステムの数
  • システムグループ: 組織にサブスクライブしているグループの数
  • アクティベーションキー: 組織が利用可能なアクティベーションキーの数
  • キックスタートプロファイル: 組織が利用可能なキックスタートプロファイルの数
  • 設定チャンネル: 組織が利用可能な設定チャンネルの数
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