1.2. システムの概要

Satellite は次のコンポーネントで構成されています。
データベース
2 種類のデータベースタイプを使用する Satellite の機能
  • スタンドアローンのデータベース — すでに存在している組織のデータベース、 Satellite とは別のマシンになります。 スタンドアローンのデータベースの場合、 Oracle Database 11g Release 2 の Standard 版または Enterprise 版に対応しています。
  • 組み込みのデータベース — Satellite に同梱されているデータベースで、 Satellite のインストール中に Satellite と同じマシン上にインストールします。 同梱されているデータベースは Oracle Database 10g Release 2 になります。
Satellite Core
コアシステムで、 クライアントのシステム上で実行する Red Hat Update Agent のエントリポイントになります。 また、 Satellite には XML-RPC 要求を処理できる Apache HTTP Server も同梱されています。
Satellite Web インターフェース
システム、 システムグループ、 ユーザー、 チャンネルなどを管理する高度なユーザーインターフェースです。 Satellite Web インターフェースへのアクセスは、 ローカルエリアネットワーク経由のみに制限することも、 ローカルエリアネットワークとインターネットの両方を介して行えるよう設定することもできます。 Red Hat Network web サイトの Satellite バージョンでは、 クライアントシステム群、 システムグループ群、 ユーザー群の全体を完全にコントロールすることが可能です。
RPM リポジトリ
Red Hat RPM パッケージ、 およびその組織で分類しているカスタムの RPM パッケージなどのパッケージリポジトリになります。
管理ツール
Satellite のデータベースやパッケージリポジトリを Red Hat Network と同期する場合には、 Satellite 管理ツールを使用します。 また、 Satellite には次のような管理ツールも含まれています。
  • データベースとファイルシステムの同期
  • カスタムの RPM とリポジトリのインポート
  • チャンネルのメンテナンス (Web ベース)
  • エラータの管理 (Web ベース)
  • ユーザーの管理 (Web ベース)
  • クライアントシステムおよびシステムのグループ化 (Web ベース)
Red Hat Update Agent
Red Hat Network 中央サーバーからではなく、 組織の内部にある Satellite から更新を取得するには、 クライアントシステム上の Red Hat Update Agent の再設定を行います。 一度再設定を行うと、 クライアントシステムは Red Hat Update Agent を使ってローカルに更新を取得するようになります。 また、 システム管理者も Satellite Web インターフェース経由で動作のスケジュールを行うことになります。

重要

適切な接続性を確保するため、 Satellite に接続しているクライアントには Red Hat Enterprise Linux 最新の更新を実行させることを推奨しています。
クライアントにより更新が要求されると、 組織の内部にある Satelllite はデータベースに問い合わせを行います。 クライアントシステムの認証を行って、 そのクライアントシステム用に利用可能な更新パッケージを識別し要求された RPM を返します。 また、 クライアントは設定によってそのパッケージのインストールも行います。 パッケージがインストールされると、 クライアントシステムによって更新されたパッケージプロファイルが Satellite 上のデータベースに送信されます。 送られたパッケージがクライアント用に更新が必要なパッケージの一覧から削除されることになります。
Satellite を Red Hat Network Proxy サーバーと併用すると、 自給配信型の Red Hat Network 配備を提供することができます。 たとえば、 安全な場所で Satellite を維持管理し、 Red Hat システム群によるアクセスはロカールのネットワークで行わせます。 遠隔にあるオフィスでは Red Hat Network Proxy サーバーのインストールを維持管理します。 Satellite への接続はこのプロキシサーバーが行います。 組織内でも場所が異なればネットワーク接続が必要になりますがこれはプライベートのネットワーク接続で構わないため、 いずれのシステムにもインターネット接続は必要ありません。 詳細については、 『Red Hat Network Proxy サーバーインストールガイド』 を参照してください。
Satellite と Red Hat Network Proxy サーバーを併用する

図1.1 Satellite と Red Hat Network Proxy サーバーを併用する