6.3. Satellite Export を使用した同期

Red Hat Network Satellite Exporter (rhn-satellite-exporter) ツールを使用すると Satellite のコンテンツが XML 形式でエクスポートされます。 これを同一構成となるもうひとつの Satellite にインポートします。 -d オプションを付けて選択したディレクトリにコンテンツをエクスポートし、 このディレクトリをもうひとつの Satellite に転送してから Red Hat Network Satellite Synchronization Tool を使ってコンテンツのインポートを行います。 これで 2 つの Satellite が同期されます。
Red Hat Network Satellite Exporter により提供されるコンテンツを以下に示します。
  • チャンネルのファミリー
  • アーキテクチャ
  • チャンネルのメタデータ
  • ブラックリスト
  • RPM
  • RPM のメタデータ
  • エラータ
  • キックスタート
Red Hat Network Satellite Exporter によるエクスポートを行う場合は、 以下のような前提条件を満たしていなければなりません。
  • Satellite のインストールが正常に完了していなければなりません。
  • エクスポートしたコンテンツを収納するには、--dirオプションに指定されたディレクトリに充分なディスクの空き容量がなければなりません。

6.3.1. エクスポートを行う

もうひとつの Satellite に複製を作成するよう Satellite の設定を行うか、 バックアップをストレージソリューションに作成します。 次のコマンドを root で実行します。
# rhn-satellite-exporter --dir=/var/rhn-sat-export --no-errata
エクスポートが終了したら、rsync あるいは scp -r を使ってそのエクスポートディレクトリをもうひとつの Satellite またはストレージソリューションに移動できるようになります。
Red Hat Network Satellite Exporter には複数のコマンドラインオプションがあります。 オプションを使用する場合は、 rhn-satellite-exporter コマンドの後にオプションとその値を挿入します。

表6.2 Red Hat Network Satellite Exporter のオプション

オプション 説明
-d, --dir= エクスポート先のディレクトリを指定します。
-cCHANNEL_LABEL, --channel=CHANNEL_LABEL チャンネルラベルで指定したチャンネルのデータのみを処理します。 チャンネルの「ラベル」はチャンネルの「名前」とは異なる点に注意してください。
--list-channels 利用できるすべてのチャンネルを一覧表示して終了します。
--list-steps rhn-satellite-exporter がデータのエクスポート中に実行するステップの全一覧を表示します。 --step オプションの値として使用できます。
-p --print-configuration 設定を表示して終了します。
--print-report エクスポートが完了すると端末にレポートを出力します。
--no-rpms 実際の RPM を取得しません。
--no-packages RPM メタデータのエクスポートを行いません。
--no-errata エラータ情報を処理しません。
--no-kickstarts キックスタートデータを処理しません (プロビジョニングのみ)。
--debug-level=LEVEL_NUMBER ログファイルに送信され /etc/rhn/rhn.conf で設定されている画面で生成されるメッセージング量を上書きします、 (0 から 6 の間、 デフォルトは 2)。
--start-date=START_DATE 開始日を指定します。 この開始日以降に変更されたコンテンツがエクスポートに含まれます。 「YYYYMMDDHH24MISS」の形式にしてください (例: 20071225123000)。
--end-date=END_DATE 終了日を指定します。 この終了日以前に変更されたコンテンツがエクスポートに含まれます。 「YYYYMMDDHH24MISS」の形式にしてください (例: 20071231235900)。
--make-isos=MAKE_ISOS satellite-isos というチャンネルダンプ ISO ディレクトリを作成します (例: --make-isos=cd または dvd)。
--email 行われたエクスポートと発生したエラーの内容をレポートとしてメール送信します。
--traceback-mail=EMAIL --email の代替となるメールアドレスです。
--db=DB 代わりのデータベース接続文字列を与えます (username/password@SID)。
--hard-links 元のファイルへのハードリンクを保持する RPM およびキックスタートファイルをエクスポートします。
RPM、 エラータ、 キックスタートなど、 コマンドラインオプションを使ってエクスポートしたいコンテンツを選択します。
エクスポートするチャンネル数およびそのサイズに応じて、 rhn-satellite-exporterによるデータのエクスポートに要する時間は異なってきます。--no-packages--no-kickstarts--no-errata--no-rpms オプションなどを使用すると、 rhn-satellite-exporter の実行に必要な時間は短縮できますが、 役に立つ可能性のある情報のエクスポートが行われなくなってしまう恐れもあります。 このような理由から、 その使用は特定のコンテンツに関しては必要性がなく除外しても構わないことが明確にわかっている場合に限ってください。 また、 データをインポートする場合には一致するオプションを satellite-sync にも使用しなければなりません。 例えば、 rhn-satellite-exporter--no-kickstarts を付けて使用した場合、 そのデータのインポートにも --no-kickstarts オプションを指定する必要があります。
Red Hat Network ベースチャンネルをエクスポートする場合、 そのベースチャンネルに関連付けられているツールチャンネルのエクスポートも必ず行ってください。 ツールチャンネルには自動キックスタートのパッケージが含まれます。 このパッケージにより Satellite でマシンのキックスタートを行うためのパッケージがインストールされます。