Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite
第7章 Satellite 間同期
Red Hat Network Satellite 5.5 では 2 台の Satellite 間での同期に対応しています。 この Satellite 間同期によりソースとなる Red Hat Network Satellite からもうひとつの Satellite へのコンテンツの同期作業を簡略化することができるようになります。 また、 複数の Satellite への同期も可能です。
基本的な要件を以下に示します
- 少なくとも Red Hat Network Satellite サーバーが 2 台あること (バージョン 5.3 またはそれ以降)
- 最低 1 台の Red Hat Network Satellite にチャンネルをひとつは持たせていること
- 安全な接続を確保できるようマスターとなる Red Hat Network Satellite SSL 証明書がその他の各 Red Hat Network Satellite サーバーにも存在していること
7.1. Satelite 間同期における推奨モデル
Satellite 間同期により、 2 台または複数台の Satellite に渡るコンテンツ同期が可能になります。 ここでは、 一般的な例とその可能性を見ていきます。 それぞれの環境に応じて Satellite 間同期を最大限にご活用ください。
図7.1 中継 Satellite
上記の例では、 中継 Satellite を使ってコンテンツの準備を行い、 またパッケージが実稼動環境での使用に適しているか確認を行う品質管理 (QA) の作業も実施しています。 実稼動での使用が承認されると、 中継 Satellite より実稼動用の Satellite への同期が行われます。
図7.2 マスターサーバーと独自のカスタムコンテンツを持つスレーブサーバー群
上記の例では、 マスター Satellite が開発チャンネルになり、 ここからコンテンツがすべての実稼動用スレーブ Satellite に配信されます。 スレーブ Satellite の中にはマスター Satellite チャンネルにはない追加コンテンツを持つものがあります。 これらのパッケージは維持されますが、 マスター Satellite からのチャンネルはすべてスレーブ Satellite に同期されます。
図7.3 スレーブ Satellite はマスター Satellite とまったく同様に維持されている
上記の例では、 マスター Satellite (ソフトウェアベンダーやハードウェアベンダーなど) でその顧客にデータを提供しています。 変更はスレーブ Satellite に対して定期的に同期されます。