Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite

第10章 トラブルシューティング

本章では、 Red Hat Network Satellite に関連する一般的なエラーの要因を究明して解決するためのヒントを記載しています。 さらに詳しいヘルプが必要な場合は、 https://access.redhat.com/support/ から Red Hat Network サポートにご連絡ください。オプションの全一覧をご覧になる場合は、 Satellite のエンタイトルメントを有するアカウントを使ってログインしてください。
一般的な問題からトラブルシューティングを開始する場合、 障害が発生しているコンポーネントに関連するログファイルまたはファイルを調べます。 すべてのログファイルに対して tail -f コマンドを発行してから yum list を実行すると役に立ちます。 解決の手がかりとなるようなものがないか新しいログのエントリをすべて調べます。
ディスク領域が満杯というのはよくある問題です。ディスク領域が満杯であるという最も明らかな兆候はログファイルへの書き込みが停止される状況です。書き込み中にログ記録が停止された場合は、ディスクが満杯である可能性があります。これを確認するには、次のコマンドを実行して Use% の欄にある割合を確認します。
# df -h
ログファイルの他にも、 Red Hat Network Satellite および各種コンポーネントの状態を取得すると貴重な情報が見つかります。 次のコマンドで行います。
# /usr/sbin/rhn-satellite status
また、 Apache Web サーバーや Red Hat Network Task Engine などのコンポーネントの状態を個別に取得することもできます。 例えば、 Apache Web サーバーの状態を表示するには次のコマンドを実行します。
# service httpd status
10.1. インストールと更新
問: インストールしようとすると SELinux から何度もメッセージが表示されます。 どうしてですか?
問: /var/satellite を NFS マウントに変更しました。 このため SELinux が正常に動作しなくなってしまいました。 どうしたらいいですか?
問: Satellite に障害が発生します。 どうしてですか?
10.2. サービス
問: Apache Web サーバーが稼動していません。 どうしてですか?
問: Red Hat Network Task Engine の状態はどうしたら取得できますか?
問: Satellite の組み込みデータベースの状態を確認したいのですがどうしたらいいですか?
問: yum、 up2date、 または Red Hat Network Satellite のプッシュ機能が停止してしまった場合はどうしたらいいですか?
10.3. 接続性
問: 接続できません。原因を調べるにはどうしたらよいでしょうか?
問: チャンネルのインポートまたは同期が失敗して修復できない場合にはどうしたらよいでしょうか?
問: 「SSL_CONNECT」のエラーがでます。どうしたらよいでしょうか?
10.4. ログおよびレポート
問: どのようなログファイルがありますか?
問: spacewalk-report の使い方を教えてください。
問: データベーススキーマのバージョンはどうしたら確認できますか?
問: 搭載されている文字セットのタイプはどうしたら確認できますか?
問: 管理者に電子メールが送信されないのはどうしてですか?
問: トレースバックメールの送信者はどうしたら変更できますか?
10.5. エラー
問: Red Hat Network Satellite のインストール中に「Error validating satellite certificate (Satellite 証明書の検証中にエラーが発生しました)」のエラーが表示されます。 どうしたら修復できますか?
問: Red Hat Network Satellite のアクティベートや同期を行おうとすると「ERROR: server.mount_point not set in the configuration file (エラー: server.mount_point が設定ファイル内に設定されていません)」のエラーが表示されます。 どうしたら修復できますか?
問: 別のバージョンの yum-utils が必要だというエラーメッセージが cobbler check で表示されるのはどうしてですか?
問: Red Hat Network Satellite 証明書をアクティベートしようとすると「unsupported version (バージョンがサポートされていません)」のエラーが表示されます。 どうしたら修復できますか?
問: キックスタートプロファイルを編集しようとすると「Internal Server Error (内部サーバーのエラー)」が表示され ASCII についての問題が指摘されます。 何が問題なのでしょうか?
問: 「Host Not Found (ホストが見つかりません)」または「Could Not Determine FQDN (完全修飾ドメイン名を確定できませんでした)」のエラーが表示されます。 どうしたらよいでしょうか?
問: Red Hat Network Satellite Server を同期しようとすると「This server is not an entitled Satellite (このサーバーはエンタイトルメントを有する Satellite ではありません)」というメッセージが表示されます。 どうしたら修復できますか?

10.1. インストールと更新

問:
インストールしようとすると SELinux から何度もメッセージが表示されます。 どうしてですか?
答:
Red Hat Network Satellite のインストール時に SELinux メッセージ (AVC 拒否メッセージなど) が表示された場合は、 Red Hat サポートチームが支援できるよう audit.log ファイルを用意してください。 このファイルは /var/log/audit/audit.log にあります。 サポートチームの担当が支援できるようサポートチケットに添付できます。
問:
/var/satellite を NFS マウントに変更しました。 このため SELinux が正常に動作しなくなってしまいました。 どうしたらいいですか?
答:
SELinux に NFS マウントを認識させてトラフィックを許可させる必要があります。 次のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/setsebool -P spacewalk_nfs_mountpoint on
Red Hat Enterprise Linux 6 をご使用の場合は次のコマンドも必要になります。
# /usr/sbin/setsebool -P cobbler_use_nfs on
問:
Satellite に障害が発生します。 どうしてですか?
答:
Red Hat Network Satellite には Red Hat Network の中央サーバーから取得可能な次の子チャンネルは一切サブスクライブさせないでください。
  • Red Hat Developer Suite
  • Red Hat Application Server
  • Red Hat Extras
  • JBoss 製品のチャンネル
これらのチャンネルをサブスクライブさせて Satellite の更新を行うと、 互換性がなく新しい重大なソフトウェアコンポーネントのバージョンをインストールするため Satellite に障害が発生する恐れがあります。

10.2. サービス

問:
Apache Web サーバーが稼動していません。 どうしてですか?
答:
Apache Web サーバーが稼働していない場合は、 /etc/hosts ファイル内のエントリが正しくない可能性があります。
問:
Red Hat Network Task Engine の状態はどうしたら取得できますか?
答:
Red Hat Network Task Engine の状態を取得するには次のコマンドを実行します。
# service taskomatic status
問:
Satellite の組み込みデータベースの状態を確認したいのですがどうしたらいいですか?
答:
Satellite の組み込みデータベースの状態を表示させるには次のコマンドを実行します。
# service oracle status
問:
yumup2date、 または Red Hat Network Satellite のプッシュ機能が停止してしまった場合はどうしたらいいですか?
答:
yumup2date、 または Red Hat Network Satellite のプッシュ機能が停止した場合、 古いログファイルが障害となっている可能性があります。 このファイルを削除する前に jabberd デーモンを停止してください。 root で次のコマンドを発行します。
# service jabberd stop
# rm -f /var/lib/jabberd/db/_db*
# service jabberd start

10.3. 接続性

問:
接続できません。原因を調べるにはどうしたらよいでしょうか?
答:
全般的な接続エラーを調べて解決するには次のような手段が使用できます。
  • /etc/rhn/rhn.conf にある正しい接続文字列を使ってコマンドラインから Red Hat Network Satellite のデータベースに接続を試行します。
    # sqlplus username/password@sid
  • Red Hat Network Satellite で NTP (Network Time Protocol) が使用され、 また適切なタイムゾーンに設定されていることを確認します。 同様に、 すべてのクライアントシステムおよびスタンドアローンのデータベースと動作する Red Hat Network Satellite の単独データベースマシンについても適切な設定になっていることを確認してください。
  • 正しいパッケージの確認を行います。
    rhn-org-httpd-ssl-key-pair-MACHINE_NAME-VER-REL.noarch.rpm 
    上記のパッケージが Red Hat Network Satellite にインストールされ、 また対応する rhn-org-trusted-ssl-cert-*.noarch.rpm または Raw 形式の CA SSL パブリック (クライアント) 証明書がすべてのクライアントシステムにインストールされていることを確認します。
  • クライアントシステムが適切な証明書を使用するよう設定されていることを確認します。
  • また、 1 つまたは複数の Red Hat Network Proxy サーバーを使用している場合は、 各プロキシの SSL 証明書も正しく用意されていることを確認します。 プロキシには、 両方向に対応するためプロキシ独自のサーバー用 SSL キーペアと CA SSL パブリック (クライアント用) 証明書の両方がインストールされていなければなりません。 詳しい説明については 『Red Hat Network クライアント設定ガイド』 の SSL 証明書の章を参照してください。
  • 「その他の要件」 に示されるように、クライアントシステムが必要なポートを自らブロックしてしまうファイアウォールを使用していないか確認します。
問:
チャンネルのインポートまたは同期が失敗して修復できない場合にはどうしたらよいでしょうか?
答:
チャンネルのインポートまたは同期が失敗していずれの方法でも修復できない場合には、 キャッシュを削除する次のコマンドを実行します。
# rm -rf temporary-directory

注記

「ローカルメディアからのインポートの準備」 では /var/rhn-sat-import/ を一時ディレクトリとして説明しています。
次に、インポートまたは同期を再スタートします。
問:
「SSL_CONNECT」のエラーがでます。どうしたらよいでしょうか?
答:
SSL_CONNECT のエラーで示される一般的な接続の問題は、時間が不適切に設定されているマシンに Satellite がインストールされていることが原因です。Satellite のインストール過程で SSL 証明書が誤った時間で作成され、その後 Satellite の時間が修正されると、証明書の開始日と時刻が未来に設定されることがあり、これにより証明書が無効になってしまいます。
これを解決するには、次のコマンドでクライアントと Satellite の日付と時刻を確認します。
# date
この結果はすべてのマシンがほぼ同一で証明書の 「notBefore (これ以前は無効)」と「notAfter (これ以降は無効)」の有効期間枠内になるはずです。次のコマンドでクライアント証明書の日付と時刻を確認します。
# openssl x509 -dates -noout -in /usr/share/rhn/RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT
次のコマンドで Satellite Server の証明書の日付と時刻を確認します。
# openssl x509 -dates -noout -in /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt
デフォルトでは、サーバーの証明書は 1 年間有効でクライアントの証明書は 10 年間有効になっています。証明書の誤りを見つけたら、できれば有効開始時間を待つか、新しい証明書を作成しすべてのシステム時間は GMT に設定した方がよいでしょう。

10.4. ログおよびレポート

問:
どのようなログファイルがありますか?
答:
ほとんどすべてのトラブルシューティングの手順は、関連ログファイルを調べることから始めます。関連ログファイルは、デバイス上やアプリケーション内で発生したアクティビティに関する貴重な情報を提供します。この情報は、パフォーマンスをモニタリングしたり、正しい設定を確保するのに使用することができます。関連するすべてのログファイルへのパスは、表10.1「ログファイル」 をご覧ください。
/var/log/rhn/ ディレクトリ内には、番号付けされたログファイル (例: /var/log/rhn/rhn_satellite_install.log.1、/var/log/rhn/rhn_satellite_install.log.2など) が存在する場合があります。これらは、回転 ログで、現行の rhn_satellite_install.log ファイルが logrotate(8) デーモンにより指定されたサイズに達して一杯になった時に、コンテンツが回転ログファイルに書き込まれ、<NUMBER> の拡張子付きで作成されるログファイルです。例えば、rhn_satellite_install.log.1 には、最も古い回転ログファイルが含まれる一方、rhn_satellite_install.log.4 には最も新しい回転ログが含まれます。

表10.1 ログファイル

コンポーネント/タスク ログファイルの場所
Apache Web サーバー /var/log/httpd/ ディレクトリ
Red Hat Network Satellite /var/log/rhn/ ディレクトリ
Red Hat Network Satellite Installation Program /var/log/rhn/rhn_satellite_install.log
データベースのインストール - 組み込みのデータベース /var/log/rhn/install_db.log
データベースへのデータ取り込み /var/log/rhn/populate_db.log
Red Hat Network Satellite Synchronization Tool /var/log/rhn/rhn_server_satellite.log
Monitoring のインフラストラクチャ /var/log/nocpulse/ ディレクトリ
Monitoring の通知 /var/log/notification/ ディレクトリ
Red Hat Network DB Control - 組み込みのデータベース /var/log/rhn/rhn_database.log
Red Hat Network Task Engine (taskomatic) /var/log/messages
yum /var/log/yum.log
XML-RPC のトランザクション /var/log/rhn/rhn_server_xmlrpc.log
問:
spacewalk-report の使い方を教えてください。
答:
エンタイトルメント、 サブスクライブしているシステム、 ユーザー、 組織などのインベントリなどを作成する場合、 管理者には書式化された簡潔な Red Hat Network Satellite リソースの要約が必要な場合があります。 こうした情報を Satellite Web インターフェースでいちいち手作業で集めるのではなく、 一度に情報を収集、 表示してくれる spacewalk-report コマンドが Red Hat Network Satellite には同梱されています。

注記

spacewalk-report を使用する場合、 先に spacewalk-reports パッケージをインストールしておく必要があります。
spacewalk-report では、管理者による Satellite 全体のコンテンツ、 エラータ、 システム群、 システムイベント履歴、 ユーザーなどのリソースに関するレポートの生成と表示が可能です。 以下のように spacewalk-report コマンドを使ってレポートを生成します。
  • システムインベントリ — Satellite に登録されているすべてのシステムを一覧表示します。
  • エンタイトルメント — Satellite 上のすべての組織をシステム別またはチャンネルエンタイトルメント別に表示します。
  • エラータ — 登録されているシステムに関連した全エラータを重度別ならびに特定のエラータに適用されるシステム別に表示します。
  • ユーザー — Satellite に登録されている全ユーザーと、特定のユーザーに関連付けされているシステムを表示します。
  • システム履歴 — 発生した全システムイベントまたは一部のシステムイベントを表示します。
CSV 形式のレポートを取得する場合は、 Satellite サーバーのコマンドプロンプトで次を実行します。
# spacewalk-report report_name
以下のような種類のレポートを生成することができます。

表10.2 spacewalk-report レポート

レポート 以下として呼び出し 説明
システムインベントリ inventory サーバーに登録されているシステムとそのハードウェアおよびソフトウェア情報を表示
エンタイトルメント entitlements Satellite 上の全組織とそのシステムまたはチャンネルのエンタイトルメントを表示
チャンネル内のエラータ errata-channels チャンネル内のエラータを表示
すべてのエラータ errata-list-all すべてのエラータの全一覧
システムのエラータ errata-systems 適用できるエラータと影響を受ける登録システムをすべて表示
システム内のユーザー users Satellite に登録されている全ユーザーを表示
管理対象システム users-systems 個別ユーザーで管理が可能なシステムを表示
キックスタートツリー kickstartable-trees キックスタート可能なツリーを表示
システム履歴 system-history システムのイベント履歴を表示
システム履歴チャンネル system-history-channels システムのイベント履歴を表示
システム履歴 (設定) system-history-configuration システムの設定に関連するイベントの履歴を表示
システム履歴 (エンタイトルメント) system-history-entitlements システムのエンタイトルメントに関連するイベントの履歴を表示
システム履歴 (エラータ) system-history-errata システムのエラータに関連するイベントの履歴を表示
システム履歴 (キックスタート) system-history-kickstart システムのキックスタートとプロビジョニングに関連するイベントの履歴を表示
システム履歴 (パッケージ) system-history-packages システムのパッケージに関連するイベントの履歴を表示
個別のレポートについての詳しい情報を取得するには、 spacewalk-report--info または --list-fields-info のオプションとレポート名を指定して実行します。 レポート内の可能性のあるフィールドの説明と一覧が表示されます。
spacewalk-report(8) man ページおよび spacewalk-report プログラムの --help パラメータを使用するとプログラムの起動とそのオプションについての追加情報を取得することができます。
問:
データベーススキーマのバージョンはどうしたら確認できますか?
答:
データベーススキーマのバージョンを確認するには次のコマンドを実行します。
# rhn-schema-version
問:
搭載されている文字セットのタイプはどうしたら確認できますか?
答:
Satellite のデータベースの文字セットタイプを得るには次のコマンドを実行します。
# rhn-charsets
問:
管理者に電子メールが送信されないのはどうしてですか?
答:
管理者側で Red Hat Network Satellite からのメールが受信できていない場合は、 /etc/rhn/rhn.conf 内の traceback_mail に正しいアドレスが設定されているか確認してください。
問:
トレースバックメールの送信者はどうしたら変更できますか?
答:
トレースバックのメールが dev-null@rhn.redhat.com からの送信と記され、 このアドレスが組織で有効となるようにしたい場合は、 web.default_mail_from オプションと適切な値を /etc/rhn/rhn.conf に追加します。

10.5. エラー

問:
Red Hat Network Satellite のインストール中に「Error validating satellite certificate (Satellite 証明書の検証中にエラーが発生しました)」のエラーが表示されます。 どうしたら修復できますか?
答:
Red Hat Network Satellite インストール中の「Error validating satellite certificate (Satellite 証明書の検証中にエラーが発生しました)」のエラーは、 ご使用の環境内に HTTP Proxy を持たせると発生します。 install.log ファイルに以下のようなエラーの記載がないか確認します。
ERROR: unhandled exception occurred: 
Traceback (most recent call last): 
  File "/usr/bin/rhn-satellite-activate", line 45, in ? 
    sys.exit(abs(mod.main() or 0)) 
  File "/usr/share/rhn/satellite_tools/rhn_satellite_activate.py", line 585, in main 
    activateSatellite_remote(options) 
  File "/usr/share/rhn/satellite_tools/rhn_satellite_activate.py", line 291, in activateSatellite_remote 
    ret = s.satellite.deactivate_satellite(systemid, rhn_cert) 
  File "/usr/lib/python2.4/site-packages/rhn/rpclib.py", line 603, in __call__ 
    return self._send(self._name, args) 
  File "/usr/lib/python2.4/site-packages/rhn/rpclib.py", line 326, in _request 
    self._handler, request, verbose=self._verbose) 
  File "/usr/lib/python2.4/site-packages/rhn/transports.py", line 171, in request 
    headers, fd = req.send_http(host, handler) 
  File "/usr/lib/python2.4/site-packages/rhn/transports.py", line 698, in send_http 
    self._connection.connect() 
  File "/usr/lib/python2.4/site-packages/rhn/connections.py", line 193, in connect 
    sock.connect((self.host, self.port)) 
  File "<string>", line 1, in connect 
socket.timeout: timed out
この問題の解決方法
  1. 分離モードでインストールスクリプトを実行し、 すでに実行済みのデータベースのインストールは省略します。
    # ./install.pl --disconnected --skip-db-install
    
  2. テキストエディタで /etc/rhn/rhn.conf を開き、以下の行を追加もしくは変更します。
    server.satellite.rhn_parent = satellite.rhn.redhat.com
    
    以下の行を削除します。
    disconnected=1
    
    Red Hat Network への接続にプロキシを使用している場合には、 以下の行を追加もしくは変更してプロキシの設定も反映させる必要があります。
    server.satellite.http_proxy = <hostname>:<port>
    server.satellite.http_proxy_username = <username>
    server.satellite.http_proxy_password = <password>
    
  3. Satellite を再度接続モードに切り替えるには、root ユーザーとして rhn-satellite-activate コマンド使用します。 コマンドには Satellite 証明書のパスとファイル名を追加してください。
    # rhn-satellite-activate --rhn-cert=/path/to/file.cert
別の方法として、 接続モードで install.pl スクリプトを実行します。 この場合、 --answer-file=answer file のオプションを使用します。 以下に示したような HTTP プロキシの情報を answer ファイルに含ませます。
rhn-http-proxy = <hostname>:<port>
rhn-http-proxy-username = <username>
rhn-http-proxy-password = <password>
問:
Red Hat Network Satellite のアクティベートや同期を行おうとすると「ERROR: server.mount_point not set in the configuration file (エラー: server.mount_point が設定ファイル内に設定されていません)」のエラーが表示されます。 どうしたら修復できますか?
答:
Red Hat Network Satellite のアクティベートまたは同期中の「ERROR: server.mount_point not set in the configuration file (エラー: サーバーの mount_point が設定ファイル内で設定されていません)」のエラーは、 /etc/rhn/rhn.conf 内の mount_point 設定パラメータがディレクトリパスをポイントしていない場合、 ポイントしているディレクトリパスが存在しない場合、 ディレクトリにアクセスするパーミッションがない場合に発生する可能性があります。
この問題を解決するには、 /etc/rhn/rhn.conf 内の mount_point 設定パラメータの値をチェックします。 /var/satellite のデフォルト値に設定されている場合には、 /var/satellite/var/satellite/redhat のディレクトリが確かに存在していることを確認します。 すべての値に対してファイルへのパスが正しく設定されていること、 パーミッションが適切に設定されていることを確認します。
問:
別のバージョンの yum-utils が必要だというエラーメッセージが cobbler check で表示されるのはどうしてですか?
答:
cobbler check コマンドを実行すると以下のようなエラーが表示される場合があります。
# cobbler check 
The following potential problems were detected: 
#0: yum-utils need to be at least version 1.1.17 for reposync -l, current version is 1.1.16
これは、Cobbler の reposync パッケージで既知の問題です。 このエラーは偽エラーのため無視して構いません。 このエラーは、 今後の Red Hat Network Satellite バージョンで解決される予定です。
問:
Red Hat Network Satellite 証明書をアクティベートしようとすると「unsupported version (バージョンがサポートされていません)」のエラーが表示されます。 どうしたら修復できますか?
答:
Red Hat Network Satellite 証明書が破損していると、 以下のいずれかのエラーが表示される可能性があります。
ERROR: <Fault -2: 'unhandled internal exception: unsupported version: 96'>
RHN_PARENT: satellite.rhn.redhat.com
     Error reported from RHN: <Fault -2: 'unhandled internal exception: unsupported version: 115'>
     ERROR: unhandled XMLRPC fault upon remote activation: <Fault -2: 'unhandled internal exception: unsupported version: 115'>
     ERROR: <Fault -2: 'unhandled internal exception: unsupported version: 115'>
Invalid satellite certificate
この問題を解決するには、 Red Hat のサポートサービスに連絡して新しい証明書を取得してください。
問:
キックスタートプロファイルを編集しようとすると「Internal Server Error (内部サーバーのエラー)」が表示され ASCII についての問題が指摘されます。 何が問題なのでしょうか?
答:
最近、 キックスタートプロファイルにカーネルパラメータを追加した場合、 キックスタートプロフィールの一覧を表示 を実行しようとすると以下のような内部サーバーのエラーが表示される場合があります。
'ascii' codec can't encode character u'\u2013'
このエラーは、プロファイル内の一部のテキストが適正に認識されていないために発生します。
この問題の解決方法
  1. root ユーザーとして Satellite Server に対して直接 ssh を実行します。
    # ssh root@satellite.fqdn.com
    
  2. 問題の原因となっているキックスタートプロファイルを特定するには、/var/lib/cobbler/config/profiles.d のファイルの日付を確認して、最近に編集されたファイルを見つけます。
    # ls -l /var/lib/cobbler/config/profiles.d/
    
  3. 希望のテキストエディタでプロファイルを開き、以下のようなテキストを探します。
    \u2013hostname
    
    エントリを以下のように変更します。
    --hostname
    
  4. プロファイルへの変更を保存して、ファイルを閉じます。
  5. Red Hat Network Satellite サービスを再起動し、 更新されたプロファイルを取得します。
    # rhn-satellite restart
    Shutting down rhn-satellite...
    Stopping RHN Taskomatic...
    Stopped RHN Taskomatic.
    Stopping cobbler daemon:                                   [  OK  ]
    Stopping rhn-search...
    Stopped rhn-search.
    Stopping MonitoringScout ...                               [  OK  ]
    Stopping Monitoring ...                                    [  OK  ]
    Stopping httpd:                                            [  OK  ]
    Stopping tomcat5:                                          [  OK  ]
    Shutting down osa-dispatcher:                              [  OK  ]
    Shutting down Oracle Net Listener ...                      [  OK  ]
    Shutting down Oracle DB instance "rhnsat" ...              [  OK  ]
    Shutting down Jabber router:                               [  OK  ]
    Done.
    Starting rhn-satellite...
    Starting Jabber services                                   [  OK  ]
    Starting Oracle Net Listener ...                           [  OK  ]
    Starting Oracle DB instance "rhnsat" ...                   [  OK  ]
    Starting osa-dispatcher:                                   [  OK  ]
    Starting tomcat5:                                          [  OK  ]
    Starting httpd:                                            [  OK  ]
    Starting Monitoring ...                                    [  OK  ]
    Starting MonitoringScout ...                               [  OK  ]
    Starting rhn-search...
    Starting cobbler daemon:                                   [  OK  ]
    Starting RHN Taskomatic...
    Done.
    
  6. Web インターフェースに戻ります。インターフェースがサービスを解決するのにしばらく時間がかかる場合がありますが、1、2 分で通常の状態に戻るはずです。
問:
「Host Not Found (ホストが見つかりません)」または「Could Not Determine FQDN (完全修飾ドメイン名を確定できませんでした)」のエラーが表示されます。 どうしたらよいでしょうか?
答:
RedHat Network の設定ファイルは、 完全修飾ドメイン名 (FQDN) のみに依存しているため、 主要なアプリケーションは必ず Red Hat Network Satellite の名前を IP アドレスに解決できなければなりません。 Red Hat Update AgentRed Hat Network Registration Client、 Apache Web サーバーでは、 特にこの問題が発生する傾向があり、 起動に失敗すると Red Hat Network のアプリケーションは「host not found (ホストが見つかりません)」のエラーを発行し、 Web サーバーは「Could not determine the server's fully qualified domain name (サーバーの完全修飾ドメイン名を確定できませんでした)」のメッセージを出力します。
この問題は一般的に /etc/hosts ファイルが原因で生じます。 ドメイン名解決の順序と方法を定義する /etc/nsswitch.conf を調べると確認できます。 通常、 /etc/hosts ファイルが最初にチェックされた後、 NIS (Neetwork Information Service) を使用している場合はこのサービス、 次に DNS の順でチェックされて行きます。 Apache Web サーバーが起動して Red Hat Network クライアントのアプリケーション群が動作するには、 これらのいずれかが成功しなければなりません。
この問題を解決するには、 /etc/hosts ファイルの内容を確認します。 次のように記載されている可能性があります。
127.0.0.1 this_machine.example.com this_machine localhost.localdomain \ localhost
まず、 以下のようにテキストエディタで問題となるマシン情報を削除します。
127.0.0.1 localhost.localdomain.com localhost
次に、 ファイルを保存してから Red Hat Network クライアントのアプリケーションまたは Apache Web サーバーを再起動してみます。 依然として失敗する場合は、 次のようにこのファイル内で Satellite の IP アドレスを明示的に指定します。
127.0.0.1 localhost.localdomain.com localhost
123.45.67.8 this_machine.example.com this_machine
上記の値は実際の Satellite の IP アドレスに置き換えてください。これで問題は解決されるはずです。特定の IP アドレスが規定される場合には、マシンが新しいアドレスを取得した際にファイルを更新する必要があります。
問:
Red Hat Network Satellite Server を同期しようとすると「This server is not an entitled Satellite (このサーバーはエンタイトルメントを有する Satellite ではありません)」というメッセージが表示されます。 どうしたら修復できますか?
答:
satellite-sync でサーバーが Red Hat Network Satellite としてアクティベートされていないと報告される場合は、 サーバーが Red Hat Network Satellite チャンネルにサブスクライブされていません。 新規インストールしたシステムの場合は、 Satellite の証明書がそのシステムでアクティベートされていない可能性があります。 以前に証明書をアクティベートしている場合には、 それが停止されています。
システムの子チャンネルを表示させて Red Hat Network Red Hat Network Satellite チャンネルにサブスクライブさせているか確認してください。 以下のコマンドでサブスクライブしているチャンネルを表示させます。
# yum repolist
このコマンドを root ユーザーとして使用して、 Satellite で同じ Satellite 証明書をもう一度アクティベートします。
# rhn-satellite-activate -vvv --rhn-cert=/path/to/certificate

注記

上記のトラブルシューティングの手順をすべて試しても問題が解決できない、 あるいは Red Hat Network の技術者に問題の解決を任せたい場合には、 Red Hat Network Satellite で提供されている信頼性の高いサポートをご利用いただくことをお勧めします。 サポートをご利用頂く場合は、 ご使用の Satellite の設定パラメータ、 ログファイル、 データベース情報を集めてそのパッケージを Red Hat に直接送信して頂くのが最も効率的な方法になります。
この作業を行うためのコマンドラインツールも Red Hat Network で提供しています。 satellite-debug コマンドでよく知られている Satellite Diagnostic Info Gatherer (Satellite 診断情報収 集ツール) です。このツールを使用する際は root としてこのコマンドを発行してください。 次のように、 収集された情報が表示され tarball が 1 つ作成されます。
# satellite-debug
Collecting and packaging relevant diagnostic information.
Warning: this may take some time...
    * copying configuration information
    * copying logs
    * querying RPM database (versioning of RHN Satellite, etc.)
    * querying schema version and database character sets
    * get diskspace available
    * timestamping
    * creating tarball (may take some time): /tmp/satellite-debug.tar.bz2
    * removing temporary debug tree
 
Debug dump created, stored in /tmp/satellite-debug.tar.bz2
Deliver the generated tarball to your RHN contact or support channel.
完了したら、 /tmp/ ディレクトリに生成された新しいファイルを Red Hat の担当者にメールで送信してください。 迅速な診断が行われます。