Red Hat Training

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6.6. 組織別の同期

Satellite-sync には、Inter-Satellite Sync 機能の一部として、ユーザーがコンテンツを任意の特定組織にインポートできる新しい拡張機能があります。これは、ローカルで行うことも、Hosted や他の Satellite からリモート同期で行うこともできます。
この目的は Satellite 同期が org_id に関連するコンテンツをインポートできるようにすることです。これは、2 つのユーザーセットを対象としています。その 1 つは、切断モード/複数組織のケースで、ユーザーのコンテンツの主要なソースがチャンネルダンプからコンテンツを取得する、もしくは接続モードの Satellite からエクスポートして切断モードの Satellite にインポートします。この場合、大抵ユーザーは切断モードの Satellite からカスタムチャンネルをホストします。接続モードの Satellite からカスタムチャンネルをエクスポートしたい場合は、組織同期によって実行できます。
もう 1 つは、接続モード/複数組織の Satellite のユーザーのケースです。これらの新しいフラグは複数の組織間でコンテンツを移動する手段として機能します。
組織別の同期では、ソース組織の整合性を維持するために組織が従う複数のルールがあります。
  • ソースコンテンツが基本組織に属する場合は (任意の Red Hat コンテンツ)、同期先の組織が指定されている場合であってもデフォルトで基本組織に設定されます。これにより、指定されたコンテンツは、常に権限がある基本組織に属することになります。
  • コマンドラインで組織を指定した場合は、コンテンツがその組織からインポートされます。
  • 組織が指定されていない場合は、デフォルトで組織 1 に指定されます。
以下に 組織 ID (orgid) を使用した Satellite 間同期の 3 つのシナリオ例を示します。
  1. マスター Satellite からスレーブ Satellite にコンテンツをインポートします。
    satellite-sync --parent-sat=master.satellite.domain.com -c channel-name --orgid=2
    
  2. 特定の組織のエクスポートされたダンプからコンテンツをインポートします。
    $ satellite-sync -m /dump -c channel-name --orgid=2
    
  3. RHN Hosted からコンテンツをインポートします (システムが登録および有効化されていることを前提とします。ソース組織が指定されていない場合は基本 Red Hat チャンネルが選択されます)。
    $ satellite-sync -c channel-name