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6.4. Inter-Satellite Sync
RHN Satellite 5.3 以降のバージョンでは 2 つの Satellite 間の同期をサポートします。この同期は Inter-Satellite Sync (Satellite 間同期) とも呼ばれており、これによって、管理者は 1 つの RHN Satellite ソースと 1 つまたは複数の別のソースとの間でコンテンツを調整するプロセスを簡素化できます。
Inter-satellite Sync の基本的な要件は以下のとおりです。
- 少なくとも 2 台の RHN Satellite 5.3 以降のバージョンのサーバー
- 少なくとも 1 つのチャンネルにデータが取り込まれた RHN Satellite を最低でも 1 つ
- セキュアな接続を実現するための、各スレーブ RHN Satellite で利用可能なマスター RHN Satellite SSL 証明書
6.4.1. Inter-Satellite Sync の推奨モデル
Satellite の Inter-Satellite Sync 機能は、複数の Satellite 間でのコンテンツの同期を行うための機能を提供します。Satellite の Inter-Satellite Sync には、以下のような標準的な使用法があります。これらは、Inter-Satellite Sync の可能性を示しており、ご使用の環境でこの機能を最大限に活用する方法を判断する指針となります。
注記
Inter-Satellite Sync の機能がお客様の組織に適しているかどうかわからない場合は、RHN Satellite 5.3 以降のバージョンを標準的な方法で引き続き使用できる点に留意してください。RHN Satellite 5.3 以降のバージョンをインストールまたはアップグレードしても、必ずこの機能を使用しなければならないわけではありません。
図6.1 ステージング Satellite
この例では、ステージング Satellite をコンテンツの準備と品質保証 (QA) 作業の実施に使用して、パッケージが実稼働使用に適切であることを確認します。コンテンツが実稼働に適していることが確認されると、実稼働 Satellite はステージング Satellite からコンテンツを同期します。
図6.2 マスターサーバーと、独自のカスタムコンテンツが含まれたスレーブピア
この例では、マスター Satellite は開発チャンネルです。コンテンツはこのチャンネルからすべての実稼働スレーブ Satellite に配布されます。一部のスレーブ Satellite には、マスター Satellite チャンネルには存在しない追加のコンテンツが含まれています。これらのパッケージは維持されますが、マスター Satellite からのすべての変更はスレーブ Satellite に同期されます。
図6.3 スレーブ Satellite は、マスター Satellite と全く同じように維持管理されます
この例では、マスター Satellite (例: ソフトウェアベンダーまたはハードウェアベンダー) が顧客にデータを提供しています。これらの変更は定期的にスレーブ Satellite に同期されます。